コーレルは25日、同社の圧縮・解凍ソフト「WinZip」の最新バージョンとなる「WinZip 14」を発売、ダウンロード販売を開始した。同社オンラインショップなど、各種オンラインショップで販売している。価格は、「WinZip 14 Pro」が6,720円(アップグレード版3,360円)、「WinZip 14 Standard」が3,990円(アップグレード版1,995円)となる。対応OSは、Windows 2000 / XP / Vista / 7。
製品はダウンロード数1億9,500万回以上を誇る同社の圧縮・解凍ソフト。高い圧縮率を誇るZIPX形式への対応やファイル右クリックでの各種圧縮機能の呼び出し、AES暗号化など機密情報の漏洩防止、Pro版ではスケジュール化したバックアップからスクリプトを使ったコマンドライン、ジョブを自動化したバックアップと業務効率の向上まで幅広く利用できるユーティリティとなる。
新バージョンではWindows 7の新機能をサポートし、ピクチャライブラリを選べばすべての写真を一括表示/圧縮できるほか、ジャンプリスト機能を使ってよく使う機能や最近使ったファイルにすばやくアクセスできる。またエクスプローラー上ではZIPファイルをクリックするだけでファイルの中身がリスト表示されるなど使い勝手が向上している。Pro版ではWinodws Touchにも対応しており、内蔵ビューア上では画像の移動・ズーム・回転を2本の指で操作できるようになる。
また、Pro/Standard共通でセキュリティ機能が強化されており、米国国防総省が提唱するデータ抹消方式「DoD 5220.22-M」に準拠した方法で、暗号化されたファイルを開くする際にディスク上に作成される一時ファイルを完全消去。より強いセキュリティ機能が提供されるほか、CPUにIntel Core iを搭載するPCでは、AES暗号化処理速度が2から3倍になるなどハードウェアサポートによる暗号化高速化をサポートする。
なお、同社がおこなった圧縮ファイル「ZIPX」形式でのファイル圧縮テストでは、11.9MBのExcelファイルを0.9MB(圧縮率92%)、40.1MBのPowerPointファイルを1.6MB(圧縮率96%)、104MBのEPSファイルを17.4MB(圧縮率83%)、3.51MBのJPEGファイルを2.75MB(圧縮率22%)などの高い圧縮率を示している。