東京工業品取引所は23日、同日午前9時から、「日経・東工取商品指数市場(愛称 : TOCOM NEXT)」を開設し、取引を開始した。

TOCOM NEXTは、東京工業品取引所が開設する日経・東工取商品指数市場の愛称で、日経・東工取商品指数を対象とした先物取引を行う。

取引対象である「日経・東工取商品指数」は、東京工業品取引所で上場しているすべての商品から算出される総合的なコモディティ指数。指数の配分比率は、原油やガソリンなどのエネルギーが60.12%、金や白金(プラチナ)などの貴金属が35.94%、天然ゴムが3.94%で、エネルギーと貴金属の比率が高いのが特徴となっている。

総合的な指数の上場としては、証券市場では日経225先物やTOPIX先物があるが、商品市場では国内初の上場になる。

日経・東工取商品指数の配分比率(出典 : 東京工業品取引所ホームページ)

東京工業品取引所社長の江崎格氏は、「商品市場全体へのバスケット投資を可能にしていることから、商品投資に興味がありながらも躊躇(ちゅうちょ)していた個人投資家には、投資効果を得るのに最も適した方法の一つだと考えている」とコメントしている。

23日の取引高は3,041枚と、「まずまずの滑り出だし」(江崎氏)。「今後は、本指数に連動するETFや投資信託が組成されるよう働きかけるなどし、TOCOM NEXTが商品市場全体の活性化に向けた起爆剤となるよう全力で努力していく」(同)としている。

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