スイス・バーゼルで開催中の「BASELWORLD 2010」でセイコーウォッチは、同社高級ブランド「グランドセイコー」の発売50周年を記念する限定モデルを発表した。スプリングドライブ、クオーツ、メカニカルの各ムーブメント機構ごとに精度を高めた特別仕様のモデルを用意し、5月以降順次発売する。価格は31万5,000円(クオーツモデル)より。

スプリングドライブモデル「SBGA055」(外径41mm)

クオーツモデル「SBGX075」(外径37mm)

メカニカルモデル「SBGH015」(外径40.2mm)

グランドセイコーは、「実用時計の最高峰」を目指し精度や使いやすさを追求した高級ウォッチブランドで、1960年に最初のモデルが発売されてから今年で50周年を迎える。限定モデル共通の特徴として、18金イエローゴールドでかたどった獅子と「50th Anniversary」の文字を文字板3時位置に配したほか、シースルーバックから見えるローターにも獅子をあしらった(クオーツモデルを除く)。また、裏ぶたには限定数を示すシリアルナンバーが入る。

3時位置とローターの獅子は初代グランドセイコーの裏ぶたにあしらわれたデザインをゴールドでかたどったもの(画像はスプリングドライブモデル)

いずれのモデルも時計の価値の原点である正確さを重視し、標準品よりも高精度のムーブメントを搭載する。スプリングドライブモデル「SBGA055」は標準の「キャリバー9R65」の精度である月差±15秒を同±10秒にまで高めた「キャリバー9R15」を、クオーツモデル「SBGX075」は標準で年差±10秒の「キャリバー9F62」を同±5秒にまで高めた選別品を、メカニカルモデル「SBGH015」は標準で日差-3秒~+5秒の「キャリバー9S85」(36000振動/時)を同-2秒~+4秒にまで高めた選別品を、それぞれ採用した。

それぞれの限定数は、スプリングドライブモデルが300本、クオーツモデルが500本、メカニカルモデルが300本で、スプリングドライブおよびメカニカルモデルはグランドセイコーマスターショップ限定、クオーツモデルは全国のグランドセイコー取扱店で販売する。

また、メカニカルモデルでは「キャリバー9S65」(28800振動/時)の精度を-1秒~+5秒へ高めた選別品を採用する「SBGR065」および「SBGR075」も用意する。SBGH015のケース外径が40.2mmのところ、こちらは37mmとクオーツモデルと同じサイズになっている。SBGR065は文字板色が銀、SBGR075は濃紺で、それぞれ限定数は500本、300本。両モデルとも全国のグランドセイコー取扱店で販売する。

製品名 発売時期 価格
SBGA055 2010年5月25日 57万7,500円
SBGX075 2010年6月10日 31万5,000円
SBGH015 2010年7月9日 68万2,500円
SBGR065 2010年10月15日 47万2,500円
SBGR075