米Appleは、当初のiPadの販売台数を少なくとも1,300万台程度で見込んでいるようだ。韓国Korea Timesは18日(現地時間)、Appleが韓国のサプライヤ2社とiPad用液晶パネル計1,300万枚を調達する契約を結んだと業界関係者の話を伝えている。
Korea Timesのレポートによれば、まずAppleへの供給契約を結んだのはSamsungで、iPad向けパネル供給で2億4,000万ドルの契約、枚数にして300万枚の大規模なものだという。この契約内容から判断して、単純計算でいえばiPadの9.7インチIPSパネルの単価は80ドル前後であり、すべてのモデルで共通の最も高価な部品の1つの契約を獲得したことを意味する。Samsung関係者などによれば、iPad向けタッチディスプレイの供給の大部分はLG Display(と台湾のChimei Innoluxなど)によって行われており、Samsungはこれに割り込んだ形だ。LG Displayについては、1,000万枚のパネル供給契約をAppleから獲得しており、契約額は8億ドルほどを見込んでいる。
米Morgan Stanleyによれば、Appleの2010年内のiPad販売台数は600万台程度を予測しているが、もし今回の情報が正しければ、Appleは少なくともこの倍以上の需要を見込んでいることになる。またタブレット分野にはHPなどのメーカーのほか、今回パネルを供給するSamsungも今年夏までの製品発売を表明しており、7~10インチサイズのパネル需要が今後しばらく伸びることになりそうだ。