俳優のジョニー・デップが22日、映画『アリス イン ワンダーランド』(ティム・バートン監督)のPRのために来日し、都内で記者会見を開いた。
昨年の12月以来3カ月ぶりの来日。この日の朝9時に成田に到着した後、そのまま会見場に直行したというジョニー・デップは「空港では温かい歓迎を受けて感動したよ。日本は素晴らしくて僕にとっては特別な国だね」と挨拶した。
『アリス イン ワンダーランド』は、イギリスの作家、ルイス・キャロルのファンタジー小説『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』のヒロイン・アリスのその後を描いた冒険の物語。デップは、物語の重要な鍵を握る帽子屋の男・マッドハンターを演じている。
『シザーハンズ』(1991年)、『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2008年)など、これまでに7作品でタッグを組んでいるティム・バートン監督について「本当の意味での作家だね。ビジョンを持ってる。純粋な気持ちや情熱で芸術を作っているし、妥協がないんだ。彼との共同作業は満足感が強いね。これまでに1度も揉めたことはないよ」と絶賛。バートン監督も「彼は毎回驚くべきキャラクターを作ってくれる。エネルギーをもらえるし、いつもわくわくするんだ」と返し、名コンビぶりを強調した。
奇抜なキャラクターを演じることの多いデップだが、「俳優として、人間観察は大事だと思う。周囲を見回すと興味深い人はたくさんいるんだ。そんな人たちの行動パターンをちょっとずつ盗んでいるんだよ(笑)」と話し、マッドハンターについては「(役作りは)大変じゃなかった。このキャラクターは自分の中で最初から準備できていたんだ。帽子は好きだね。スーツに帽子をかぶる古き良き優雅な時代を思い出すよ。僕は5つか6つしか持っていないけどね(笑)」と笑わせながら役作りについて語っていた。
映画『アリス イン ワンダーランド』は、4月17日より全国ロードショー。