Macworldなど複数のメディアの報道によれば、Appleが開発者らに対してiPad用アプリ申請の受付開始を伝えるとともに、期限を米太平洋時間(PDT)の27日午後5時に設定していることがわかった。これが「iPad App Store」のオープン時におけるアプリ登録に間に合わせるデッドラインということで、iPad専用またはフルスクリーン動作対応アプリ開発もいよいよ大詰めを迎えることになる。

Wall Street Journalの19日(現地時間)報道によれば、この通達はApple Developer Connectionに登録したiPhoneアプリ開発者のほか、複数のメディア関係者に対して送られているようだ。iPad用アプリとしてはすでに既存のiPhone用アプリ150,000本以上がそのまま動作するとされ、Appleでも最終チェックを行っている段階だが、今回の申請はiPadでの動作に特化、あるいはiPadの持つフルスクリーンモードでの動作に対応した最新SDKで開発されたアプリが対象となる。

申請用のアプリはiPhone SDK 3.2 Beta 5での開発が必須となり、期日までにiTunes Connect上に必要事項の記入とアップロードが求められる。WSJによれば「Submit your iPad app now for an initial review by the App Review Team and receive feedback on its readiness for the grand opening.」との文言が記載されているが、ここでいう「grand opening」とはWi-Fi版iPadの発売日の4月3日のことを指すものと思われる。

では、ここで登場するiPad用アプリはどのようなものが中心となるのだろうか? これに関してFlurry Analyticsが開発者を対象にした最新のアンケート調査報告を発表している。Flurryは以前、2月時点の人気アプリ上位200を対象にした開発者(あるいはディストリビュータ)の属性を調べたところ、全体の2割がゲームベンダーだったことを報告していた。だが、Gameproの19日付け報道によれば、Flurryのアンケートに答えた開発者が現在テスト中のiPadアプリの実に44%がゲームだったという。

しかもエンターテインメントのカテゴリが14%で2位につけており、当初リリースされるiPad用アプリがゲームに傾く可能性が高い調査結果となった。確かに大画面と1GHz駆動の高性能を最も活かせるのはゲームであることに間違いはなく、アピール手段としては適しているのかもしれない。