"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は主婦の隠れ資産「へそくり」をテーマに取り上げる。その額は? そして目的は?

「へそくり」を持つ主婦は約5割で、その平均額はなんと374万円―。損保ジャパンDIY生命保険が昨年行ったアンケート結果で、驚くべき"へそくり"の実態が明らかになった。

調査は同社が全国の20~50代の、サラリーマン世帯の主婦500人を対象に、昨年12月10日~14日に実施。「へそくり」(夫に内緒の資産)の有無について聞いたところ、約半数の46.8%が「ある」と回答。もっとも多かった額は「100万円未満」の25.6%だった。ただ「1000万円以上」が9.8%に上るなど、高額の「へそくり」を所有する主婦も多く、平均額は374.3万円に上った。十分高額に感じるが、それでも不況のあおりを受け、前年調査の461.3万円から約18.9%も減少しているという。ちなみに最高額は「1億円」だった。

「へそくり」の理由でもっとも多かったのは、「何かあったときの備え」の71件。2位は「老後の備え」(52件)、3位は「趣味や旅行など、自分のために使う」(38件)だった。注目は6位の「熟年離婚の備え」(10件)。 "その日"に備えコツコツとお金を貯める妻もいるようだ―。