先日、米国での予約受付がスタートしたiPadで、3日経過後に開始直後の注文殺到の勢いが一段落し、通常営業に近い状態に戻ったことをレポートした。これは一部有志らによる事前予約(pre-order)の独自集計を基にしたデータだが、これとは別に店舗の取り置き予約状況をまとめた情報も出されている。では受注開始から1週間、現時点での販売総数予測はいったいどの程度になるのだろうか?
同件の最新状況はFortuneのBlogがまとめている。iPad販売台数調査ではお馴染みとなった「AAPL Sanity Board」の最新集計によれば、すでにiPadの事前注文は落ち着いており、受注開始から5日が経過した17日時点での1日あたりの注文台数平均は10,000台程度になったという。数値予測を出しているAAPL SanityのDaniel Tello氏によれば、17日時点の累計台数は180,000台ほどで、1日10,000台ペースが維持されるのであれば米国時間で19日中にも200,000台の大台を突破する可能性があるという。
またAAPL Sanityがまとめているのは「pre-order」と呼ばれるオンラインストア経由での事前注文台数だけだが、一方で4月3日の発売日にApple Retail Storeの各店舗での取り置きを指定する「reserve」と呼ばれる予約状況についてはオンラインストア経由のような注文番号が出ないため、その推移が不明だった。だがBGR(Boy Genius Report)の15日(米国時間)のレポートによれば、Appleのある信頼できる筋の話として、予約受付開始初日の時点で、各店舗あたり平均300~350台の予約を受け付けており、まる3日が経過した15日の時点で700台程度まで増加しているという。これを米国内の全店舗数(222)で乗算すると約150,000台ということになり、その後の経過やAAPL Sanityの事前注文数と合わせれば、12日の予約開始からおよそ1週間だけで約400,000台のiPadが売れたことになる(正確にはまだ販売開始さえしていないのだが)。
なおBGRによれば、店舗ごとに大きく予約状況が異なるということで、例えばAppleのニューヨーク基幹店である「Apple Store Fifth Avenue」では、初日の予約台数が800台、3日経過時点で1,600台ということで、1日あたり400台のペースで追加されていた。また容量別では32GB版が50%、64GB版が30%、16GB版が20%の予約シェアということで、AAPL Sanityが集計した人気とはまったく逆の関係になっている。事前注文では16GBが人気トップで、次が64GB、最後に32GBという順番だった。