東芝は18日、地上/BS/110°CDの3波に対応した、外付けのデジタルチューナー「レグザチューナー D-TR1」を発表した。発売は4月下旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は2万5,000円前後と予想される。

レグザの機能を採り入れた、高機能なデジタルチューナー「D-TR1」

D-TR1は、地上/BS/110°CDの3波に対応した、外付けのデジタルチューナー。一般的に、外付けのチューナーというと、現在使用しているテレビを、デジタル放送に対応させるためだけの、低価格なモデルが多い。そのため、機能面で充実している製品というのは、意外と少ないというのが実情だ。

D-TR1は、それらの製品とは異なり、同社の液晶テレビレグザシリーズの機能や技術を投入したものとなっているのが大きな特徴。まず、USB HDDを接続しての録画対応。最大8台までのHDDを登録可能で、USBハブを使用すれば同時に4台までのHDDを接続することも可能だ(D-TR1はシングルチューナーモデルなので、視聴中に別の番組を録画することはできない。また、録画モードはTSモードのみとなっている)。録画予約にも対応しており、テレビとの接続がD3端子、またはHDMI端子の場合には高精細な「レグザ番組表ファイン」を利用することもできる。また、ハイビジョン放送も、より高精細で高密度な映像にすることが可能な超解像技術「レゾリューションプラス2」も採用。

さらに、HDMIリンク機能の「レグザリンク」にも対応。レグザシリーズは、ミドルクラス以上のモデルでは、内蔵、あるいは外付けHDDへの録画機能を備えているが、A9000シリーズなどのスタンダードクラスのモデルには、録画機能は装備されていない。こういったモデルにD-TR1を接続することで、レグザ側の番組表で、録画予約や録画ずみタイトルの再生などが可能になる。

搭載している出力端子は、HDMI/D3/コンポジット/アナログ音声がそれぞれ1系統。そのほかに、HDD接続専用のUSBポート、SDメモリーカードスロット、LANポートを、それぞれ1基装備する。SDメモリーカードスロットへは、AVCHD規格のムービーで撮影した映像の再生、デジタルカメラで撮影した写真再生に使用できるほか、ワンセグ放送の録画にも対応している。LANポートは、双方向サービス専用のもので、レグザシリーズとは異なり、ネットワーク機能は装備されていない。また、入力端子は、アンテナ入力端子のみとなっている。本体のサイズは、幅238mm×高さ33mm×奥行き160.8mm、質量は680g。