セガは、3月16日、累計230万本を超える人気アクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズ最新作となる『龍が如く4 伝説を継ぐもの』の発売を記念した記者発表会を開催した。プレイステーション 3向けにリリースされる本作は、『龍が如く3』から1年後の日本が舞台で、シリーズ初となる4人の主人公を採用。男たちの熱い生き様を描くメインストーリーはもちろん、シリーズ最多となるタイアップ企業、充実のサブストーリーなど、過去最高のボリュームとなっている。

PS3『龍が如く4』の記者発表会が開催

発表会には、セガの名越稔洋総監督をはじめ、シリーズを通しての主人公である「桐生一馬」役の黒田崇矢、新たな主人公の1人で刑事の「谷村正義」役の成宮寛貴、ノンキャリアで警視庁副総監まで上り詰めた「宗像征四郎」役の北大路欣也などのキャスト陣、メインテーマを手がけたアーティスト陣などが参加。最初に登場した名越稔洋総監督は、「龍が如くも本作で通算5作目となります。今回初めて主人公4人という設定にしまして、熱いドラマに磨きがかかり、シリーズ最高のクオリティとボリュームになったと思っています」と語った。

セガの名越稔洋総監督

シリーズの大きな特徴である豪華なキャスト陣は本作でも健在。記者発表会にも参加した、成宮寛貴、小沢真珠、桐谷健太、沢村一樹、北大路欣也は、声だけでなく、そっくりな3DCGキャラクターとしてもゲームに登場する。このほか、徳重聡、高橋ジョージ、矢口真里といった俳優やタレント、黒田崇矢、山寺宏一、釘宮理恵、宇垣秀成、山路和弘、平野綾、小山力也、立木文彦といった人気声優陣も作品に参加している。

主人公にはシリーズでおなじみの桐生一馬(cv. 黒田崇矢)に加えて、街金融スカイファイナンス社長「秋山駿 (cv. 山寺宏一)」、極道18人殺しの脱獄囚「冴島大河 (cv. 小山力也)」、神室町のダニと呼ばれる刑事「谷村正義 (cv. 成宮寛貴)」の3人が加わり、殴って、蹴って、周りの物も武器にできるケンカバトルの面白さがパワーアップ。ケンカ奥義「ヒートアクション」、街角での出来事から技をひらめく「天啓」、屋上での追跡劇も加わった「チェイスバトル」など、多くのシステムが進化している。

シリーズおなじみの主人公「桐生一馬」

街金融スカイファイナンス社長「秋山駿」

極道18人殺しの脱獄囚「冴島大河」

神室町のダニと呼ばれる刑事「谷村正義」

さらに、前作『龍が如く3』に登場した全プレイスポットを網羅しているのに加え、「パチンコ」やキャバクラ嬢とデートできる「温泉施設」などを新たに追加。また、「No.1 キャバ嬢をつくろう!」では、育成したキャバクラ嬢を口説けるようになり、「カラオケ」ではデュエットが可能になるなど、随所にボリュームアップが加わっている。舞台となる歓楽街「神室町」では、新規エリアが多数追加されているほか、本作のリアリティを深めている本物の店舗や商品が登場する点では、協賛企業数がシリーズ最多の全40ブランドとなった。

プレイスポットとして「パチンコ」(左)や「温泉施設」(右)が加わっている

以下、記者発表会に参加したキャスト陣のコメントを写真とともに紹介していこう。

刑事役を演じた成宮寛貴
「渋い熱い世界に生きるキャラクターを演じるというのは、ちょっとした遊びもあり、決めるところはバシッと決めなければいけず演じわけが難しかった」

鍵を握る謎の女を演じた小沢真珠
「普段やるドラマとか舞台とはまったく違うお芝居なので、とても新鮮で、豪華なキャストとすばらしい作品に関われたことを栄光に思っています」

若手の極道を演じた桐谷健太
「絵を見てではなくて、何もないところでセリフをしゃべり、相手との呼吸もわからないので、想像力が必要だと思いました」

極道の会長を演じた徳重聡
「若くして大きな引っ張っていく役なので、そのカッコよさと力強さを演じたいと思い、演出の横山さんと一緒にそういった人間を作り上げることができたのではと思っています」

元極道を演じた高橋ジョージ
「前作のような勢いはないんですが、野望を捨てきれない、ずるいというか粘りのある部分を見てほしいですね」

捜査一課の刑事を演じた遠藤憲一
「もともと自分の顔が強面であまり好きじゃないんですよ。ただ、映像(CG)になって、より誇張されてグロテスクになったので、初めて自分の素顔が優しいと思いました」

極道の若頭を演じた沢村一樹
「すごく男気があって、しかも荒々しいだけではなく誠実さというか品のある極道ということで、前日に収録したセクスィー部長を忘れるのが大変でした」

警視庁副総監を演じた北大路欣也
「情けない声や強い声など、どこに使われるかわからない声をたくさん収録したのですが、どういう状況で当てはめられていくのか楽しみです」

また、記者発表会ではゲーム内での人気スポット「キャバクラ」のリアリティを追求するために開催された「キャバクラ嬢役オーディション」の合格者7人も登場。メンバーを代表してRioが「とっても緊張しているのですが、この場に立てたことをとても光栄に思っています。オーディションに合格した日からこの時を楽しみにしていました。ゲームショウなどに参加して私たちもすごく成長できたと思いますし、その機会を与えてくださったことと、この作品に携われたことに、感謝と幸せな気持ちで気持ちでいっぱいです」と語った。彼女たちは、実際にゲーム内のキャバクラ嬢役としても登場する。

オーディションに合格した7人

ゲーム内での彼女たち

さらに、マッサージ店のセラピスト「マリ」を演じる矢口真里も登場。矢口は「人生でこんな言葉を発することって、このゲームしかないなって思うぐらいセクシーなセリフが多くて恥ずかしかったのですが、完成した映像を見て私ってセクシーなこともいけるんだなって自分に自信がつきました」と語った。

セラピスト「マリ」を演じる矢口真里

ゲーム内のセラピスト「マリ」

このほか、本作のメインテーマ「Butterfly City」を担当したZeebra、Mummy-D (RHYMESTER)、RYO the SKYWALKER、DJ hasebeも登場。名越稔洋総監督から4人の男たちが織りなすドラマにマッチする曲と難しい要求からスタートし、完成した曲であることが明かされた。CDは17日に発売される。

メインテーマを担当した(写真左から)Zeebra、Mummy-D (RHYMESTER)、RYO the SKYWALKER、DJ hasebe

記者発表会の最後には、少年を主人公にした「PROJECT K」という「龍が如く」の新プロジェクトが始動していることが名越稔洋総監督から明かされた。プラットフォームなどに関する説明はなく、詳しくは、後日発表されるという。

ゲームタイトル 龍が如く4 伝説を継ぐもの
対応機種 プレイステーション 3
ジャンル アクションアドベンチャー
発売予定日 3月18日
価格 7,980円
CEROレーティング D (17才以上対象)
(C)SEGA