ロングセラーを続けるデジタル一眼レフ機「EOS Kiss」シリーズの新作は、有効1800万画素のCMOSを搭載。従来機の1510万画素でさえ、初級者にはオーバースペックと思われたが、まだまだ高画素化は続いていた。そんな高機能な入門機キヤノン「EOS Kiss X4」をレビューしよう。
小型ボディにワイド液晶を搭載
EOS Kiss X4のボディは、同社ユーザーならひと目でEOS Kissだと分かる、おなじみの曲線的デザインを採用。外装はプラスチック製で高級感は乏しいが、エントリー向けカメラとして価格相応の質感といえる。
前モデル「EOS Kiss X3」と比較した場合、見た目の変更はあまり多くない。比べて分かるのは、まず、レンズの付け根部分からペンタミラー部にかけて、従来よりも肉付きがよくなり、丸みがいっそう強調されたこと。天面のモードダイヤルや背面の操作ボタンは、その色や素材感、形状がマイナーチェンジした。また、製品名Kissのロゴプレートは、ボディ前面の下から上へと位置が移動し、従来プレートがあった位置(左手でボディを支える位置)には滑り止め用のラバーが張られた。
ボディの幅と高さ、奥行きは実測値では差はない。本体重量は5g軽くなったが、その代わりバッテリーがやや重くなったため、バッテリーとメディア、キットレンズを含めた使用時重量は、実測で725gとまったく同じである。
外見上の最も大きな違いは、液晶モニターの画面比率が4:3から3:2へと変わったこと。撮影画像と同じ比率になったことで、撮影画像やライブビュー画面をより大きく表示できるようになった。シャッター速度や絞り値、ファイル番号などの情報は、撮影画像の上に重なった状態で表示される。もちろん情報表示をオフにすることも可能だ。…つづきを読む