芸能活動を休業していた女優の沢尻エリカが16日、都内で行われたエステティックサロン「たかの友梨ビューティクリニック」の新CM発表会見に出席し、約2年半ぶりに仕事復帰した。
白のスーツ姿で会場に現われ、深々とお辞儀をした後、壇上に立った沢尻は「皆さま、本日は『たかの友梨ビューティクリニック』のCM会見にお越しいただき、誠にありがとうございます。今日はここで何を伝えたらいいのか、ずっと考えてきました。こうしてメディアの皆さんの前に立つのは2年半ぶりです。正直、不安はたくさんありますが、どうかあたたかく見守っていただきたいです」と、途中で何度か呼吸を整えながら、落ち着いた表情で挨拶した。
沢尻は、2007年9月の主演映画『クローズド・ノート』初日舞台挨拶での「別に……」発言で物議を醸し、芸能活動を休止。その間、クリエイターの高城剛氏と結婚し、スペインに生活の拠点を移していた。3月3日には、沢尻が昨年9月に設立した個人事務所が報道各社に向けて、報道の自由を制限することを求めた文書、いわゆる"6カ条の誓約書"を送ったことから騒動となり、同社のたかの友梨社長が「CM会見とは一切関係ありません」と異例のコメントを発表するなど、注目が集まっていた。
一連の騒動について、沢尻は「大きな物議を醸してしまい、私へのバッシングはともかく、たかの友梨さんやクライアントの皆さまに大きな迷惑をかけてしまいました」と陳謝。「やはり自分は表現することが好きで、私にはそれしかない。今自分があるのも、皆さまのおかげであると思っています」と感謝の言葉を述べ、「みんな待っててくれてありがろう。これからも、良い作品を自信をもってみなさまにお届けできるように頑張ります」とファンに向けてメッセージを送った。休業中は「人としての生き方や表現者としてどうしていくべきなのか、自分と向き合っていました」と振り返った沢尻。時折、目にうっすらと涙を浮かべるも、企画から参加したという新CMのこだわりを聞かれると「CMのために身体を作ったことです!」と笑顔で力強く発言するなど、表情豊かに話した。
また会見中、沢尻は「6カ条の誓約」について触れることは無かったが、会見終了後、沢尻の退場時に報道陣から「6カ条の誓約」についての質問が投げかけらると、足を止めて正面を向き「私としてはこういった騒動に発展したことは想定外でした」と周囲への配慮を見せながらも、撤回については「しません」とはっきりと宣言した。
新CMは3月22日より全国放映が開始する。