西武鉄道は28日、横瀬車両基地にて「E31形電気機関車 さよならイベント」を開催する。開催時間は10:00~14:30(雨天決行、荒天中止)。入場無料。E31形4両を並べた撮影会や貨車牽引の実演、お子様用制服を着用した記念撮影コーナーなど。ミニSLの運転ほか遊具も設置するという。

E31形電気機関車(3重連)

E31 形電気機関車さよなら記念乗車券(表紙)

イベント会場では「31 形電気機関車さよなら記念乗車券」(硬券3枚1セット980円、3100セット限定販売)、E31形タオルなどのグッズ、フィギュア「鉄道むすめVol.10(井草しいな)」(500個限定先行販売)を用意するとのこと。飲食物の売店も設置する予定。

さよなら運転は「E31」「E32」「E34」を連結した3重連で、横瀬駅 - 西武秩父駅を1往復する。運行予定時刻は横瀬駅11:15発、西武秩父駅11:20着。西武秩父駅で40分間展示したのち、同駅12:00発、横瀬駅12:05着。この列車には乗車できない。

E31形電気機関車は1986年から1987年にかけて西武所沢工場で全4両が製造された。線路保守用の貨車の牽引や、新造電車や他者へ譲渡する電車を牽引して搬入や搬出の任務に就いていたという。車両の受け渡しのために、JR新秋津駅構内にも乗り入れたこともあるとのこと。日中の稼働は少なく、縁の下の力持ちとして同社の安全輸送に貢献した。電気機関車の保有は大手私鉄としては珍しく、鉄道ファンにも人気が高いという。