既報の通り、Appleの動向や業績をウォッチする投資家フォーラムが、複数の購入者の注文番号からの推計により、事前注文開始から1日経った時点でのiPad販売台数を約120,000台と予測した。だがそれから3日ほどが経過した時点では、注文ペースは1日30,000台以下のペースにまで落ち込んでいるという。同フォーラムの途中集計によれば、約2日半が経過した15日深夜時点での総注文数は152,000台程度だと予測されている。

以下の図は、先のApple動向をウォッチする投資家フォーラム「AAPL Sanity Board」メンバーのアナリスト、Daniel Tello氏がまとめたデータだ。以前の予測値のニュースで登場していたアナリストVictor Castroll氏と共同でデータをまとめている。

単位時間あたりのiPad販売台数の予測値 (出典: Daniel Tello)

iPadの事前注文を開始した直後は1時間あたり25,000台という驚異的なペースで売れていたが、その勢いが途切れたのと、週末ということもあり、受付開始翌日の土曜日と日曜日は1時間あたり1,000台程度と、かなり落ち着いたペースでゆっくりと売れているようだ。

Tello氏による予測は、4月3日までの1日あたりの販売ペースは平日で30,000台、週末はその半分程度で推移するとしている。また「出荷開始まで残り3週間と2つの週末を挟んでいるが、事前注文と(店舗への取り置き)予約を合わせても500,000台の水準を超えることはないだろう。ただ少ないデータではあるが、私は発売開始後2週間で1000,000台に到達するだろうという希望的観測を持っている」とも加える。

なお今回のサンプル数は、120の注文に対して137台のiPad購入となっており、米東海岸時間(EST)で12日午前8時30分から58時間経過時点での集計だという。またCastroll氏によれば、夜の時間にデータの欠損があり、推測値として2,000を足した状態で152,000という数字を出したという。

Wi-Fi版と3G版別、そしてフラッシュメモリの容量別(16/32/64GB)での人気集計では、従来どおりWi-Fi版の人気が高く、その比率は「Wi-Fi:3G=2:1」となっている。容量別も大きな変化はないが、週末に64GB版の購入報告が若干増えており、シェアが35%と16GB版に次ぐ2番人気となっている。