SBIホールディングスとガリバーインターナショナルは15日、ガリバーインターナショナルの100%出資金融子会社であるジー・ワンファイナンシャルサービスの信販子会社であるジー・ワンクレジットサービスの発行済株式全てを、SBIホールディングスに譲渡することで基本合意したと発表した。
ジー・ワンクレジットは、中古車販売店を中心とした約2,000社の加盟店網を通じて、主力商品である自動車ローンを顧客に提供している。2010年2月現在で、約270億円のローン残高と約4万1,000人の顧客基盤を有している。
SBIホールディングスによるジー・ワンクレジット株式の取得により、今後、住信SBIネット銀行は、自動車ローンを提供していくことで資金運用の多様化を目指す。また、SBI損害保険は、「低価格で好評」という自動車保険を、ジー・ワンクレジットの顧客に紹介していく。
一方、ガリバーインターナショナルは、株式譲渡により、金融債権残高が減少することに伴い営業キャッシュ・フローが改善される。また、借入金の一部が圧縮されることで、財政状態がより健全な状態になると見込まれる。「中古車売買事業に経営資源を集中させることにより、さらなる利益向上を目指していく」(ガリバーインターナショナル)。
譲渡金額は、今後実施予定のデューデリジェンスの結果を踏まえ、両社協議の上で決定する。株式譲渡契約の締結と譲渡(クロージング)の予定は、2010年4月下旬となっている。