4月3日発売のiPadとともに提供が開始されるAppleの電子ブック販売サービス「iBookstore」だが、Busted Loopが集計しているApp Storeのデータから、このオンラインストアのカテゴリ分類状況が判明したとAppsliceが報じている。それによればiBookstoreには150以上のサブカテゴリが存在し、App Storeとは比較にならないほど細かい分類が行われているという(App Storeは、"ゲーム" カテゴリ内が19のサブカテゴリに分かれている程度)。

Appsliceによれば、iBookstoreでは20~30ほどのトップカテゴリが存在し、これはApp StoreやAudiobooksなどとほぼ似たような構造になっているという。特にAudiobooksとはほとんどのカテゴリ分類で似通っているが、一部のカテゴリ、例えばAudiobooksで「Business」となっているものが、iBookstoreでは「Business & Finance」のように若干拡張されたものとなっているようだ。

またサブカテゴリの多さを反映するように、各サブカテゴリは非常にある特定の分野を指し示すものとなっている。例えば、「Comics & Graphic Novels」における「Manga」、「Cookbooks」における「Special Ingredients」、「Reference」における「Etiquette」など、カテゴリのみでかなりジャンルを絞り込める。また1つのサブカテゴリが複数のカテゴリにまたいで存在することもあり、例えば「Erotica」というサブカテゴリは「Fiction & Literature」「Romance」という2つのトップカテゴリに分かれている。これはどちらのトップカテゴリから移動しても、「Erotica」で表示されるコンテンツは同じものとなる。

サブカテゴリ数が最も多いのが「Sports and Outdoors」で、全部で15の異なるスポーツに分かれて分類されている。その他トップカテゴリをサブカテゴリの多い順に並べると「Fiction & Literature」(13)、「Reference」(12)、「History」(11)、「Computers & Internet」(9)となる。

Appsliceではこのほかにも、App StoreにおけるアプリのiPad対応状況にも触れており、4月のiPadリリース時点で多くのアプリが「iPad Compatible」と互換性認定されることになるという。現在は全体の10%程度がこの状態であり、それぞれが「iPad Wi-Fi」と「iPad 3G」と別々に検証されることになる。ほとんどのアプリは両方の互換性を維持するものとみられるが、ごく一部(50本程度)に関しては3G版のみとなる見込みで、その原因はGPSサポートにあるという。