米Microsoftは3月15日(米国時間)、米ラスベガスで開催中のWeb開発者カンファレンス「MIX 10」において「Windows Phone 7 Series」向けのサードパーティ・アプリケーションを初披露した。
Windows Phone 7 Series向けのアプリ開発には、RIA実行技術としてSilverlight、ゲーム開発基盤としてXNA Frameworkを活用できる。Windows Phone 7携帯はSilverlightやXNAにハードウエア対応しており、Silverlightアプリがスムースに動作し、快適にXbox LIVEゲームを楽しめる。
最初に紹介されたのは、SilverlightによるAPのニュースリーダー・アプリ。ZuneやWindows Phone 7のパノラマ・デザインが採用されており、左端のカテゴリから右にスライドさせると各カテゴリのニュースリストや、画像/ビデオのサムネイルなどにアクセスできる。ニュース画面内でめくるように複数の写真を閲覧できるなど、リッチなSilverlightアプリがスマートフォンの利用体験の中に融け込んでいる。
「Hush Hush」という日記アプリはSilverlightのグラフィックス機能を活かして古い日記帳を再現、それでいてテキストに写真やビデオを組み合わせたミックスメディアで日記をつけられる。「Graphic.ly」というコミックビューワでは、SilverlightのDeep Zoom機能を用いて携帯電話の小さな画面でもひとコマずつを自在に拡大して迫力のある絵を楽しめる。
ハブを基軸とするプラットフォームとの統合もWindows Phone 7アプリの特徴の1つだ。例えば写真に色をつける「Colorizer」のような画像加工アプリは、各アプリから画像を開く必要はなく"Picture"ハブで閲覧している写真から直接利用できる。オーディオから音楽情報を探し出してくれる「Shazam」アプリでは、調べた曲がすぐに"音楽+ビデオ"ハブの共有機能やZuneマーケットプレースに結びつく。
プッシュノーティフィケーション機能も利用可能。「Major League Soccer」アプリで通知機能を設定すると、自分が応援しているチームがゴールした直後に通知が届き、メッセージをタップするだけで素早くアプリのスコア画面やビデオストリーミングにアクセスできる。
ゲームのデモは3つ。まずアクションゲーム「Harvest」では、敵を倒したり破壊したときのアチーブメント・ポイントが自動的にゲーマースコアに加算されるXbox LIVEとの連係が示された。「Battle Punks」ではFacebookを通じたソーシャル機能との融合を披露。また「Goo Splat」を使って、Zune HDゲームからWindows Phone 7向けへの移植の可能性を示した。移植作業は1時間とかからなかったという。