Apple iPad事前注文開始の速報として1時間で20,000台、2時間で50,000台という販売状況を紹介したが、発売開始初日の最終的なサマリーが出たようだ。速報値を出したAAPL Sanity Boardの集計によれば、1日目の累計販売台数は120,000台、人気はWi-Fi+3G版よりもWi-Fi版のほうが高く、さらに一番容量の少ない16GB版に集中する傾向があるという。
AAPL Sanity Boardの集計については、FortuneのBrainstorm Tech Blogが引き続き「Day 1 estimate: 120,000 iPads sold」のタイトルでレポートしている。AAPL Sanityの注文サンプリング数は48で、このうちiPad購入数は54だったという(同一ユーザーの注文数上限は2)。以上を踏まえて出した販売台数予測は12万台になるという。計算方法は発売日同日(3月12日)のApple Online Storeの総販売個数124,596(同日販売された全商品が対象)に対し、同ストアでの平日の平均的な販売個数16,500を引いて、これに1ユーザーあたりのiPad注文台数の平均である1.11を乗算した値が119.987になるという。これでおよそ120,000台という計算だ。
そのほかの傾向として、3G版よりもより早くより安価に入手できるWi-Fi版のほうが人気が高いという。比率としては「1:2」でWi-Fiのほうが高いようだ。また容量別では16GB、32GB、64GBの3種類のモデルが用意されるが、比率的にはほぼ均等に3つに分かれている。だが人気としてはWi-Fi版で499ドルという最も安価な16GBが幾分か高い比率になっている。
AAPL Sanityで集計値を出しているValcent Financial GroupアナリストのVictor Castroll氏は「Appleは99.9%のユーザーが触れたこともない製品をわずか1日で、7,500万ドル以上売り上げたことになる。しかも、いまだ正式発売日の3週間前なのに、これは驚くべきことだ」とコメントしている。Castroll氏のBlogはここで読むことができる。
では、最終的にこの販売台数はどこまで伸びるのだろうか。アナリストらの予想によれば、Appleは4月までに300,000台から1000,000台の目標レベルでiPadの生産を行っており、このペースで販売されるのであれば、ほぼ当初の在庫はさばける可能性が高い。