Apple iPad

12日(米国時間)より予約受付を開始した米AppleのiPadだが、すでにその注文状況の一端が伝わってきている。あるユーザーグループらの調査によれば、受付開始から約2時間で5万台以上のiPadが売れている可能性があるという。

これはFortuneのBrainstorm TechのBlogにある「Apple sells 50,000 iPads in two hours」というエントリーで確認できる。個人投資家向けの情報交換サイトInvestor VillageでApple株の話題を扱う「AAPL Sanity Board」のユーザーらが、自身がオンラインで注文したiPadの受付番号を逐次記録していくことで、おおよその販売台数を推測しようという試みが行われていたが、その結果出てきたのが2時間で51,000台という数字だ。例えば東海岸時間(EST)で11時5分の時点で、メンバーらが得ていたiPadの注文番号は74,000に達していたという(受け取った番号数は15)。受付開始が8時30分だったので2時間半が経過していることになるが、もちろんこの数字にはApple Online Storeで行われたiPad以外の買い物の注文も含まれている。これを受け、AAPL Sanity Boardメンバーの1人でValcent Financial GroupのアナリストであるVictor Castroll氏が「2時間で51,000台」という数字を発表している。

公式発表ではなく、あくまで注文番号を基にした予測だが、他のユーザーも同様の推測から「受付開始1時間で20,000台以上の注文が入っている」という意見を述べている。例えばSilicon Alley Insiderが紹介しているPhanfareのBlogでは、やはり自身の受け取った注文番号から1時間あたり20,000台という推測を行っている。もっとも前述のようにiPad以外の注文が混在している可能性はあるが、Blog主は「こんな早朝(西海岸ではまだ夜も明けていない段階)からApple Online Storeを利用するようなユーザーの大部分はiPad狙い」と述べており、ほぼ注文番号通りで間違いないだろうとしている。

他に気になるのはiPadのどの製品に人気が集まっているという点だが、AAPL Sanity Boardのメンバーが現地時間で午後3時のデータを集計したところ、次のようになったという。

仕様種別 予約数
Wi-Fiのみ 16
Wi-Fi+3G 9
メモリ種別 予約数
16GB 11
32GB 9
64GB 5

499ドルで一番安価なWi-Fi版の16GBに集中している感じだ。Appleの発注状況によるが、この一番安価なモデルが当初品薄になる可能性が高いかもしれない。またAAPL Sanity Boardのメンバーの9名がオンライン注文の上限値である2台を同時購入しているという。そのうち1名は、当初9台のiPadを購入する計画だったようだ。