4月5日放送スタートのドラマ『娼婦と淑女』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週月曜~金曜 13:30~14:00)の製作発表が11日、都内で行われ、出演者の安達祐実、鳥羽潤、石川伸一郎、木下あゆ美、越智静香、野村宏伸、赤座美代子が出席した。

本作で紅子・凛子の2役を演じる安達祐実と、凛子の兄的存在・真彦役の鳥羽潤。安達は鳥羽について「気を使ってくれる。でも、マイペースな方ですね」と話した

同作は、貧しい家に生まれ、どん底の生活から這い上がるために他人として生きることを選んだ女の人生を描いたシンデレラストーリー。舞台は昭和12年、四民平等を歌いながらも、いまだ身分・貧富の差が激しい時代の中、主人公・紅子(安達祐実)は、盗みに入った子爵家の別荘で、自分と瓜二つの容貌をした子爵令嬢・凛子(安達祐実)と出会う。家督争いの中で毒殺された凛子になり代わり、凛子として生きることになる紅子は、欲望と悪が渦巻く子爵家で、初めての愛を知ることになる……。

ヒロイン・紅子を演じる安達は、東海テレビの昼ドラに出演するのは初。さらに、安達は同作で紅子と凛子の一人二役に挑んでおり、「人からはよく、『一人二役なんて大変だね』と言われるんですが、色んな顔を見せていけるので、とても充実して演じさせてもらっています。紅子のように、諦めたり妥協したりすることなく1シーン、1カットを精一杯全力で演じていきたいと思います」と気合十分。「脚本がすごく面白いので、楽しんで見ていただけるドラマを作っていける自信があります」と語った。

同作の撮影に入ってから、友達に「祐実ちゃんやさぐれたね」と言われたという安達。「紅子のような、乱暴な言葉を使ってしまっているときがありますね」と苦笑

凛子を殺した犯人への復讐に燃える青年・真彦を演じた鳥羽。本作では、「紅子の『アタイは蛾だ』という台詞が印象的」と話した

紅子の親友で恋のライバルでもある麗華を演じた木下。生まれ変わることができるなら「猫になってゴロゴロしていたい(笑)」と言う天然な木下に、出演者陣は爆笑

また、同作では、随所に印象的な台詞が散りばめられているのが面白さの1つという。安達は特に象徴的なものとして、紅子の「アタイはアタイの人生を諦めない」と「アタイは蛾だ」という台詞を挙げ、「精神力や意志の強さが感じられて、好きな台詞です」と語った。さらに、ドラマ『家なき子』の名台詞「同情するなら金をくれ! 」で流行語大賞をとったことのある安達は、「(本作で)1度だけ、真彦に『金をくれ』と言うシーンがあって、もしかしたら……と思いました(笑)。監督やスタッフさんには何も聞かずに演じたんですけど、監督や脚本家さんの遊び心を感じました」と話し、会場の笑いを誘った。

『娼婦と淑女』(毎週月曜~金曜 13:30~14:00)は4月5日より、東海テレビ・フジテレビ系で放送