3月20日より全国公開される映画『マイレージ、マイライフ』の、洋画専門CS放送ザ・シネマ主催による試写会が10日、都内にて開催され、俳優・長塚京三がトークイベントを行った。

『シネマの中へ ― 長塚京三 映画の話 ―』でナビゲーターを務める長塚。この日のイベントでは、自身にとっての映画の魅力を語った

長塚は、同チャンネルの映画解説番組『シネマの中へ ― 長塚京三 映画の話 ―』でナビゲーターを務めている。この日のイベントでは、観客に「純粋な気持ちで映画を楽しんで欲しいから」と、本作については語らなかった長塚。代わりに、本作の主演・ジョージ・クルーニーの俳優としての印象について、「ユーモアのセンスが良くて、演技をしながら自分自身を笑えるスマートさがある。一歩間違えればコメディになってもおかしくないスレスレのところで、シリアスドラマをやれる俳優」と述べ、「アメリカの平均的なタフネスの具現者というか、明るさを持っていて、どの作品を見ても彼の映画だったら付き合える」と絶賛した。

また、3歳の頃から映画が好きだったという長塚は「学生時代には学校にも行かず、年間400本近くは映画を見ていたんじゃないかな」と話し、映画の魅力について「出てくる人物に同化して、外国の生活や世界等を垣間見せてくれる、異文化の窓みたいなところがある」と語った。最も好きな映画は、ポール・ニューマンが主演を務めた『クール・ハンド・ルーク(邦題:暴力脱獄)』だと言い、主人公である、不屈の精神で脱獄を試みる囚人・ルークに憧れて「彼がいつも首から提げていた栓抜きのペンダントを(真似して)作りましたね。ルークのように生きたくて」と、映画を見た当時を振り返った。

自身の俳優としての師匠は「これまでくさるほど見た映画に出ていた、好きな俳優達」と話した長塚。「ポール・ニューマンは僕にとってはポール・ニューマン"師匠"です」

なお、『マイレージ、マイライフ』は、日々ニュースで失業に関するニュースを目にする"現代"を切り取り、人間を深く見つめた、ジェイソン・ライトマン監督の最新ヒューマン映画。人との"つながり"を避け、目標1,000万マイル達成を目標に年間322日出張で飛び回る"リストラ宣告人"ライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)。そんな彼に、予期せぬ人生の転機が訪れる――というもので、本年度アカデミー賞の受賞は逃したが、ゴールデン・グローブ賞最優秀脚本賞など、63もの賞を受賞し、高い評価を受けている。

『マイレージ、マイライフ』は3月20日より、TOHOシネマズ シャンテほかで全国ロードショー』
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また、同チャンネルでは、本作の公開に併せてジョージ・クルーニー主演のサスペンス・アクション映画『ピースメーカー』も4月に放送予定。