アウトドア用品の製造・輸入および国内販売を行っているコールマンジャパンは、「2010 コールマン新製品フィールド発表会」を2月20日と21日に城南島海浜公園キャンプ場(東京・大田区)で開催した。業者やメディア向けの新製品展示発表会は過去にも行われていたが、一般ユーザー向けとしては同社初の試みで、来場者数は2日間の合計で1,259人。

城南島海浜公園キャンプ場で開催された「2010 コールマン新製品フィールド発表会」

実際のキャンプ場に設営された新製品を自分の目で確認!

同展示発表会では、2010年に新発売されるテントやランタン、グリルといったキャンプ用品をキャンプ場に展示したほか、特別メニューとして同社スタッフによるテントの設営・撤収教室、燃焼器具のメンテナンス教室も随時開催された。

会場内で特に目を引いたのは、やはりテントやタープの新製品。アウトドアショップなどでも設営された状態でディスプレイされていることはあるが、せいぜい1~2商品のみで、すべての新製品を設営された状態で見比べることができる機会は初めてだ。特に、複数のテントやタープを連結して使用できる新開発の「トンネルコネクティングシステム」に対応した「ウェザーマスター・トンネルスクリーンタープ」などのウェザーマスターシリーズを、実際に連結された状態で目の当たりにしたり、その内部から接合部分をチェックできたことは、購入を検討しているユーザーの参考になったはず。

「ウェザーマスター・トンネルスクリーンタープ」を中心に複数のテントやタープが連結できる新開発「トンネルコネクティングシステム」

また、野外のキャンプ場で、テント内部に入ってじっくりと確認できるように展示されていたため、テントやタープがどの程度の日差しや風を遮ってくれるのかを実感することができたり、テント内部のフロア越しに地面や芝生の感触が伝わる感覚を肌で感じることもできた。そのほかにも、インナーとアウターがどのように重ね合わせてあるのかや、テント内部に入った時に感じる広さ、設置に必要な面積など、来場者は設営されていなければ分からないテントやタープの使用感を確かめていたようだ。

テント内にテーブルやコットを入れて、実際の使用時の状況が確認できる展示も

ランタンやグリルなど多彩なキャンプ商品も

会場には、ランタンやグリル、クーラーボックス、カヤック&カヌーなど注目の新製品が、手に取って大きさや重さ、感触などを確認できるように展示されていた。1つのランタンが4つのライトユニットに分離し、それぞれのユニットをハンドライトとして使用できる「クアッド LEDランタン」のほか、本体下のレバーを回して手動発電できる「LED ダイナモランタン」、アルミニウムボディーの「ミニ LEDフラッシュライト / 3AAA」といった目新しいLED製品はもちろん、現在も多くのユーザーに支持されているホワイトガソリンやLPガスを燃料に使用するランタンも勢揃いし、来場者は好みの製品をスタッフの解説を交えながら見聞していた。

4つのライトユニット分離する「クアッド LEDランタン」

各種LEDライトを見比べることができる展示

既存のアウトドア製品では見られなかった、カラフルなバッグ類も注目のアイテム。タウンユースや日帰りトレッキングを楽しむユーザーに好評とのことで、2010年はカラーバリエーションをさらに増やしてユーザーの要望に応えている。陽光の下で見る色合いは、店内のライトに照らされた色やカタログ写真とは違った印象を受けたことだろう。

ガスグリル「ロードトリップ グリル LXE-J」。オプションのゴトクのセッティングも確認できた

カラフルなバックパックやウエストポーチなどが揃っている「カラーズ・シリーズ」の展示

多くの来場者が足を止めた新製品によるテント設営・撤収教室

新製品の展示だけではなく、テント設営・撤収教室や燃焼器具のメンテナンス教室も開催。今回は、新製品のファミリーテント「タフワイドドーム 300EX III」を使って、設営の際にどこから手をつけて良いのか分からない、設営したテントが安定して固定されない、片付ける際に元の収納バックに収まらない等のトラブルを解消するコツなどが紹介され、来場者の注目を浴びていた。

大盛況だったテント設営・撤収教室

今回の一般ユーザー向けの新製品展示会は同社初の試みとのことで、次回の開催は決まっていないが、テント設営・撤収教室や燃焼器具のメンテナンス教室は、同社のキャンプイベントでも行われている。これからキャンプをはじめたい人は、まずはキャンプイベントへの参加してみると良いだろう。

実際に分解する手順なども確認できた燃焼器具のメンテナンス教室