スイスの時計メーカーのロンジン(LONGINES)は4日、同社の長い歴史に関連して実施するユニークなプロジェクト『ロンジン 古時計コンテスト』の発表レセプションを東京都で開催した。

4日東京都で開催された『ロンジン 古時計コンテスト』の発表レセプション

ロンジンは1832年、スイスの山間にある村・サンティミエに創業。以来、1867年にパリで開催された万国博覧会では時計ブランドとしていち早く銅メダルを受賞するなど、「その卓越した技術力とセンスは、常にスイス時計の歴史に革新的な足跡を残してきた」(ロンジン)。

今回ロンジンでは、同社の長い歴史に関連して実施するプロジェクト「ロンジン 古時計コンテスト」と「ロンジン ヴィンテージ・ミュージアム」を実施する。

「ロンジン 古時計コンテスト」は、何世代にもわたり大切に使われ、受け継がれてきた日本国内に存在するロンジンの"古時計"を探し出し、その製造年の古さを鑑定・比較するというもの。ロンジンの指定正規販売店に設置される応募シートに、シリアルナンバーが確認できるロンジンの古時計の写真を1枚以上添付し、シリアルナンバーなどを記入して応募、その情報をロンジン・スイス本社の専門スタッフが慎重に鑑定する。ロンジンのホームページからも応募できる。

『ロンジン 古時計コンテスト』発表レセプションでは、ロンジンの時計も展示されていた

最も古いと認定された時計の持ち主には、「日本最古のロンジン」賞として、2週間のスイス旅行が1組2名に贈られる。それ以外にも歴史的な価値が認められるロンジンの保有者5名に、「日本のヴィンテージ・ロンジン」賞として、現在のロンジンが誇る最新の機械式時計が進呈。また20名に、「日本の貴重なロンジン」賞として、ロンジンの歴史が綴られた豪華ヒストリーブックがプレゼントされる。

なお、現在日本で存在が確認されている最古のロンジンの時計は、幕末に活躍した政治家・西郷隆盛が所有していた2つのポケットウォッチで、薩摩藩の第12代藩主の島津忠義から贈られたものとなっている。

応募期間は2010年3月1日~5月17日、発表は2010年6月24日に同社ホームページで行われる。

ロンジン・スイス本社の日本担当 セールスマネージャーであるクリストフ・ジェネレット(Christophe Jeanneret)氏

一方、ロンジンでは、この「古時計プロジェクト」のメインイベント「ロンジン ヴィンテージ・ミュージアム」も実施する。同プロジェクトは、スイス・サンティミエにある「ロンジン ミュージアム」のエッセンスを凝縮したものとして、ロンジンの時計を、日本国内で展示するというプロジェクト。ロシア、中国に続き、今年6月末から7月上旬まで東京近郊での開催が予定されている。

4日、東京・銀座で開かれた「ロンジン 古時計コンテスト」の発表レセプションでは、ロンジン・スイス本社の日本担当 セールスマネージャーであるクリストフ・ジェネレット(Christophe Jeanneret)氏があいさつ。それまで職人が自宅で時計を組み立てる作業を行っていたものを、ロンジンが世界で最初に工場での時計生産を始めたことや、ロゴとブランド名を世界で初めて商標登録したこと、1867年以降現在に至るまで3,500万個余りの時計を生産したことなどを話し、ロンジンの長い歴史を振り返った。

その上で、今回日本で開催する古時計コンテストについて触れ、「日本で最も古いロンジンの時計がどれか、大変楽しみ」と期待を述べた。

その後レセプションでは、フルートの演奏なども行われ、参加したジャーナリストらは、ロンジンの長い歴史を感じながら、演奏に聞き入っていた。