当初、2月中の先行予約開始が噂されたAppleのiPadだが、製造トラブルによる初回出荷時の供給力不足を指摘するアナリストもおり、発売開始状況については予断を許さない。こうした中、iPadローンチに関していくつか新情報が出てきている。
1つはLoop Rumorsが「iPad pre-orders on March 7th?」で報じている話題で、ある内部からの信頼できる話として、Appleがこの7日にもiPadの事前注文の受付を開始する計画だという。これの狙いは、発売およそ3週間前に事前予約を受け付けることで、どの程度の需要があるのかを推し量る点にあるという。Loop Rumorsによれば、3月7日を起点とする週にAppleがこうした行動に乗り出すという噂はいくつかあるものの、その日付は7日である可能性が高いという。
またLoop Rumorsでは、アナリストによる初期需要予測が非常に高く、発売後数週間は供給を需要が上回る状態が続く可能性が高いと予測している。また実際の発売日については、直近の噂として4月2日の午後6時という説を紹介している。この午後6時という数字は、以前に同社が初代iPhoneをローンチしたときの発売開始時刻と同じだ。また米国では国内で時差があるため、ニューヨークのある東海岸から順番に販売を始め、西海岸での販売が開始されるまで3時間程度のラグがあった。
2つめの話題は、iPad実機の出回り状況だ。非常に位置付けの重要な製品であるにも関わらず、現時点でApple内部を含めてあまり周囲に出回っているという話は少なく、ローンチ前後に混乱が生じるのではという噂がある。
だが、米カリフォルニア州サンフランシスコの地元紙Examinerの記事「iPad: Apple store employees will experience device on March 10」によれば、Apple Retail Storeの従業員らが新製品トレーニングのために3月10日以降、iPadに触れる機会を得られるようになるという。これは南カリフォルニアのあるApple Storeのマネージャが匿名で語った情報のようだ。
同記事を執筆したDaryl Deino氏はこのほか、現在同氏の元に届いているほかのいくつかの情報を紹介している。
- 現時点でまだ正確な発売日は決定していない。だが3月26日が有力
- 3G版の登場は4月または5月(当初は4月後半だったため、遅れる可能性あり)
- CM開始は3月15日から。電子ブック機能が強調される
- iPadローンチで野営した人には"スペシャルプレゼント"が
- 噂の製造問題がリリース遅れにはつながらない