ポルシェ ジャパンは、3月2日にジュネーブモーターショーで公開されるSUV「カイエン(Cayenne)」の予約受け付けを3月5日より開始する。価格はカイエン ターボが1538万円、カイエンSが1030万円、カイエンが795万円(8速ティプトロニックS)と748万円(6速MT)。なお、ショーで登場する「カイエンS ハイブリッド」の導入については未定。
新しいカイエンは、ホイールベースを40mm、全長は48mmを延長。しかし素材の見直しや、超軽量アクティブ4WDシステムなどの採用により、カイエンSで180kgの軽量化を達成した。また、ワイドレシオ化された新しい8速ティプトロニックS(トランスミッション)、オートスタート/ストップ機能、エンジンなどの熱管理、エネルギー回生システム、可変エンジンカットオフなどより、燃費やCO2排出量を大きく削減している。
カイエン ターボは、500PS(368kW)を発生するツインターボV型8気筒4.8L(リッター)エンジンを搭載しているが、燃費は約8.7km/L(NEDC値)を可能にしており、先代モデルから23%改善された。ターボチャージャーを持たないV型8気筒4.8Lエンジンの「カイエンS」は、最高出力が385PSから400PSへ高めらたにも関わらず、燃費は23%削減され、約9.5km/Lを達成している。V型6気筒3.6Lエンジンの「カイエン」は最高出力が300PSに高められ、燃費は20%以上低減された約10.1km/Lとしている。
カイエンS ハイブリッドは、ポルシェ初のハイブリッドモデル。パラレル式フルハイブリッドシステムを搭載し、約12.2km/Lという燃費性能を得ている。搭載されるのは3Lのスーパーチャージャー付きV型6気筒エンジンと、34kW(47PS)を発生するモーター。走行状態によって、エンジンとモーターがそれぞれ単独で、または両方が同時に作動することによって高効率の駆動を実現する。システムの総出力は380PSで、そのパフォーマンスはV型8気筒エンジンの「カイエンS」に匹敵するという。