東京証券取引所は1日、2010年4月1日に予定されている第一生命保険の上場に関し、新規上場日から初値決定日までの売買の取扱いについて発表した。
東証によると、売買立会時は、午前立会は行わず、午後立会は午後1時に行い、初値(約定が成立しない場合には特別気配表示値段など)決定後、直ちに売買立会を終了する。
初値の決定方法は、板寄せ方式で初値を決定し、以下に示す売呼値の合計数量と買呼値の合計数量とが一定の値段で合致するとき、その値段を約定値段とし、対当する呼値の間に売買を成立させる。
成行呼値の全部の数量
当該値段に満たない値段による売呼値及び当該値段を超える値段による買呼値の全部の数量
当該値段による呼値について、売呼値または買呼値のいずれか一方の全部の数量
なお、制限値段におけるストップ配分は行わない。
特別気配の表示・更新については、初値(約定が成立しない場合には特別気配表示値段など)を決定するまで、特別気配の表示・更新は行わない。なお、午後1時において、呼値が売呼値または買呼値に偏っており、呼値の制限値幅内で上記の合致要件を満たさない場合には、制限値段において特別気配を表示して、売買立会を終了する。
呼値の制限値幅は、上限を基準値段に100分の130を乗じて算出した値幅とし、下限を基準値段に100分の25を乗じて算出した値幅とする。制限値段の上限は、基準値段の2.3倍、下限は0.75倍となる。例えば、基準値段を10万円とした場合、制限値段の上限は23万円、下限は7万5,000円となる。
新規上場日における呼値の制限値幅の基準値段は、売出価格とする。また、新規上場日において初値が決定しなかった場合、翌日以降の基準値段は、前日の最終特別気配値段(前日に最終特別気配値段がない場合には前日の基準値段)とする。なお、呼値の制限値幅及び基準値段については、売出価格が決定した際に、東京証券取引所ホームページに掲載する。
注文受付時間は、午前8時~午前11時、午後0時5分~午後1時とする。
また、「信用取引・貸借取引規程」第7条の規定に基づき、新規上場日においては、制度信用取引を行うことはできない。初値決定日の翌日以降は、他の内国株券と同様の取扱いとなる。