ソニーは26日、パーソナルナビゲーションシステム「nav-u」の新モデル「NV-U35」を発表した。発売は3月13日で、価格はオープン。市場価格は、3万7,000円前後と予想される。

自転車移動に適したルートなどが収録された「自転車ナビ」を装備した「NV-U35」

NV-U35は、昨年4月に発売されたNV-U3Cの後継モデルとなる、3.5型の液晶パネルを搭載したポータブルナビ。搭載されているフラッシュメモリーの容量は、NV-U3Cの4GBから8GBにアップ。これにより、収録データも増えており、市街詳細地図のカバーエリアは約10倍になったほか、時間帯や曜日によって渋滞を予測するための渋滞統計情報なども収録された。また、防水仕様になり、自動車用と徒歩用のナビモードに加え、自転車での移動をサポートする「自転車ナビ」「サイクルコンピューター」「コンパス表示」などを搭載した。自転車のハンドルに取り付けるための専用アタッチメント「NVA-BU2」も同時発売される(オープン価格:推定価格5,000円前後)。

オプションのアタッチメントで、自転車のハンドルに取りつけ可能。GPSを利用したサイクルコンピューターも利用できる

NV-U35に搭載される「自転車ナビ」は、自動車向けには案内しない狭い道路、サイクリングコース、マウンテンバイクフィールドなどを収録。より自転車での走行に適したルートを検索できる。さらに、駐輪場や自転車店などのデータも収録されており、自転車を移動手段として使用している人にも便利なものとなっている。「サイクルコンピューター」は、速度/距離/経過時間と、あらかじめ入力しておいた体重をもとに計算したカロリー消費量を表示するというもの。速度などのデータはGPSを使って測定しているため、自転車への配線などは必要ない。「コンパス表示」は、現在自分が向かっている方位と、あらかじめ登録した目的地までの直線距離と方向を表示するというもの。なおメモリースティックデュオを使用することで、走行時にログを取ることも可能。記録したログは、USB経由でPCに転送でき、「Petamap」などの地図上に表示することができる。防水仕様は、JISの防水保護5等級に準拠。突然の雨や雪、水しぶきを気にする事なく使用することが可能だ。

なお、同社ではNV-U35を使った、自転車ナビの使用シーンを紹介するページや、nav-uのより便利な使い方を提案するページをオープンしている。

サイクルコンピューター画面

徒歩モード画面

コンパス表示画面

徒歩ナビは、階段や、駅のコンコース、歩道橋など、徒歩移動専用のルートが探索が可能で、「おまかせ」「屋根優先」「楽な道優先」の3つから選択できる。

ナビ以外に、AV機能も装備。ビデオ/音楽/静止画の再生が可能だ。対応しているファイル形式は、ビデオが、AVC、MPEG-4、WMVで、音楽がMP3、WMA、AAC、HE-AAC、ATRAC、リニアPCM、静止画がJPEG。ビデオの場合、同社のBDレコーダーからの「おでかけ転送」にも対応している。

電源は、ACアダプター、シガーソケットアダプター、内蔵バッテリーの3方法。内蔵バッテリーで動作させている場合、従来の「通常モード」「スタミナモード」に加えて、新たに「スーパースタミナモード」を利用可能だ。通常モードは常に画面がオンになっているモードで、スタミナモードは操作しているときや、ガイドポイントの案内時にのみ画面をオンにするモード、スーパースタミナモードは、操作時にだけオンにするモードで、案内は音声で行う。なお、スーパースタミナモードの場合でも、画面にタッチすれば、すぐに画面表示がオンになる。各モードの連続使用時間は、通常モードが約4時間、スタミナモードが約6時間、スーパースタミナモードが約11時間となっている。充電は、USB、ACアダプター、シガーソケットアダプターから。充電に必要な時間は、本体をスタンバイにした状態だと約4時間、電源をオフにした状態だと、約3.5時間。

本体サイズは、幅約112mm×高さ約79mm×奥行き約17.8mm。質量は約176g。主な付属品は、車のダッシュボードに取り付けるためのクレードル、シガー電源コード、ACアダプター、キャリングポーチなど。