女優の永作博美と俳優の西島秀俊が23日、都内で行われたWOWOWの主演ドラマ『蛇のひと』(3月7日放送)の発表会見に出席した。
『蛇のひと』は、「第2回WOWOWシナリオ大賞」受賞作(脚本:三好晶子)を、映画『重力ピエロ』の監督・森淳一でドラマ化。主演の永作、西島のほかに、板尾創路、劇団ひとり、勝村政信、國村隼など豪華な顔ぶれが揃う。永作演じる商社のOL・陽子が、上司の部長が自殺した日に失踪した課長の今西(西島)を探すうち、人間の業を見いだしていくというヒューマンサスペンスだ。
昨年4月に映像作家・内藤まろ氏と結婚し、現在、妊娠7カ月の永作だが、黒のミニドレスにハイヒールを履き、脚線美を見せつけて登場。謎解きと加速度の増すストーリー展開の脚本に、「過去に見たことがないほど、とにかく新鮮で、自分がどう形にしていくか楽しみ。心の変化や人間の中に隠れている色んなものを感じながら、ゆっくりと見ていただけたら」と作品をアピールした。また、劇中で口笛を吹くシーンについて「簡単だと思っていたら実際にやってみると肺活量がなくて、とても苦しくて意外と大変! 息が続かない(笑)。口笛って難しいですね」と撮影での苦労も。人間の心の中に潜むよこしまな気持ちを"蛇"に見立てた同作だが、自身の中にも蛇は潜んでいる? との質問には、「人間は頭で善悪も損得も考えるので、間違いなく潜んでいることは確か。それに気づけていないのか、今後出てくるのか分からないですが、もし出てきても対応できる人間でありたいし、そういう部分があることを認めたいですね」と、魔性の女を演じることが多い永作だけに余裕を見せていた。
同作にちなんで、蛇をモチーフにしたブルガリの約460万円の腕輪をはめ た永作。カメラに向かって、笑顔で指輪や腕輪を見せる二人の姿に、報道陣から「結婚会見みたい(笑)」との声も |
同じくブルガリの約124万円の指輪を付けた西島は、「あまりジュエリーをつけないんですが、似合うと好評だったので、これからは前向きに挑戦してきたい」と照れ笑い |
一方、映画『ゼロの焦点』に続き、またもや失踪する役を演じる西島は、「最近、失踪が多いですね(笑)。善人なのか悪人なのかよく分からないけど、どこかユーモアがあって恐ろしい役。演じていてすごく充実感がありました」と難しい役柄もお手のものだ。同作では全編を大阪弁で演じるが、「正直、大阪弁の役は避けていました(笑)。すごくハードルが高い言葉ですし、しかも今回は言葉で人を“ある方向”に持っていく役なので、プレッシャーです」と苦笑い。4年ぶりの共演となる永作について、「永作さんはなんでもできちゃう方。一つの作品の中で、かわいくもシリアスも色んな振り幅を見せてもらえるので信頼できます」と絶賛していた。
ドラマW『蛇のひと』は、WOWOWにて3月7日(日)22:15~に放送。