Apple CEOのSteve Jobs氏が「Jim Henson Celebration Honor」を受賞した。セサミストリートをはじめとする数々のマペットの生みの親Jim Henson氏の名を冠しているように、同賞は同氏の価値観や理念を伝えるような個人または団体、製品に2005年から毎年贈られている。昨年の受賞者は任天堂の宮本茂氏だった。

Jim Henson賞には「Celebration Honor」「Community Honor」「Community Honor」「Technology Honor」の4つがあり、Celebration Honorは「人々の刺激となり、世界をより素晴らしい方向に導いた個人または団体、製品に称える」。4つの中では最高位の賞だ。Jim Henson Company CEOのLisa Henson氏は「Steve Jobs氏は、すべてのアーティスト、写真家、音楽家、映像作家にファンタスティックなツールを提供し、また技術を以て既存のあらゆるメディアを手軽に楽しめようにするなど、革新を巻き起こし続けている」とコメントした。

他の受賞者は、Community Honorが子供たちの創造的なライティングを支援する非営利組織826 National、Creativity Honorが「District 9」のNeill Blomkamp監督、Technology HonorがYouTube主催のネット・オーケストラ「YouTube Symphony Orchestra」だった。

Jim Henson氏の人形劇は差別や政治的な問題を笑い飛ばし、子供たちに忍耐や平等の価値を伝える独特の世界だった。今回Henson氏と価値観や理念を共有する個人としてJobs氏が選ばれたが、Appleも1997年に「Think different.」キャンペーンのモデルの1人にHenson氏を選んでいる。