iPhoneの3G利用時におけるダウンロードのリミットは20MBに

米AppleがiPhoneにおける3G接続利用時のアプリのダウンロード容量上限を10MBから20MBへと引き上げたことがわかった。外出時でも比較的大きなサイズのアプリのダウンロードが可能になったが、これは来月末以降に登場が予定されているiPadを睨んだ動きだと予想されている。

従来まで、10MBを超えるサイズのアプリはWi-Fi接続時、あるいはPC/MacのiTunesを起動してダウンロードする必要があった。今回の20MBへの上限引き上げでリミットが解除されるアプリの総数がどれだけあるかは不明だが、最近ではApp Storeのランキング上位にも10MB台のアプリが多数散見されるようになっており、利便性が向上したといえる。

例えば古いバージョンのGoogle Earthでは10MBの容量を超過しており3Gでダウンロードやアップデートが行えないという難点があったが、最近になりGoogleは9MBを切る容量で同アプリを配信。10MB制限を受けないで済む点をセールスポイントにしている。

また今回の措置がiPad発売直前ということもあり、今後iPad向けにリリースされるアプリでは、本体サイズが10MBを超えるものが増えていく可能性が高いとも考えられる。リミットの引き上げは3Gネットワークに負荷を与える結果につながるが、今後米AT&Tのネットワークがこうした負荷でどのような影響を受けるのかに注目が集まることになる。