経済産業省は19日、12月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。12月の同指数は前月比で0.3%低下し、94.1となった。3カ月ぶりの後退。前年同月比は1.6%の低下(原指数での比較)。
全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしたもの。
12月の指数を産業別でみると、第3次産業活動指数が前月比で0.9%低下したほか、公務等活動指数が0.4%、建設業活動指数が0.1%それぞれ前月比でマイナスとなった。一方、鉱工業生産指数は前月比で1.9%上昇し、10カ月連続で改善している。
全産業活動指数は昨年2008年後半から大きく落ち込み、09年3月には89.9にまで低下。その後は回復基調にある。今回は、前月比マイナス0.7%だった09年9月以来の低下。
この日同時に発表された12月の全産業供給指数(最終需要部門計)は94.8でこちらは前月比で0.0%の横ばい。需要項目別では、消費が前月比0.0%の横ばい、投資が同0.4%、輸出が同3.3%の上昇。輸入は前月比で3.0%低下した。