FOXインターナショナル・チャンネルズは6日、米国で人気のオーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン9の日本での放送を開始した。番組の前後に放送されるミニコーナーでは、歌手のAI(アイ)がナビゲーターを務める。

L.A.育ちで、『アメリカン・アイドル』の大ファンというAI

『アメリカン・アイドル』は、2002年より米国で放送されている、視聴者参加型の公開オーディション番組。地区別オーディションを突破し、ハリウッドで開催される本戦でより多くの視聴者票を獲得した1人は、真の"アメリカン・アイドル"として全米デビューを果たすことができる。

一般公募される参加者の応募総数は10万件にものぼり、米国の年間視聴率は6年連続でNo.1。シーズン5では、トリノオリンピックのフィギュアスケートと同時間に放送され、フィギュアスケートを超える視聴率を獲得したほか、シーズン7では視聴者投票9,750万件と、大統領選を上回る投票率を記録している。また、映画『ドリームガールズ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソン(シーズン3トップ7)や、映画『2012』の主題歌を歌ったアダム・ランバードなど、今やトップスターの仲間入りを果たしているアイドルを輩出。米国の各メディアは優勝者の決定をトップニュースとして扱うほどの熱狂ぶりで、さらには、米国だけでなくヨーロッパやアジアでもオンエアされるなど、今や、同番組オーディションは世界が注目する大イベントとなっている。

同番組の前後に放送されるミニコーナーでは、同番組の大ファンという、米国・L.A.育ちの歌手AIが米国的な視点と日本人の視点を交えながら、番組を解説。ナビゲーターとして、番組出演者たちの歌唱力についても共感・驚愕しながら、番組の魅力や見どころを率直に語っていく。

歌姫・AIが語るアメアイの魅力

――番組の"大好き"なところを教えてください。
AI「やっぱり、希望がある番組じゃないですか。お金がなくて習い事もできなかったり、そういう環境にいない人でも、出るだけでいろんな人に見てもらえる。歌手になりたいとか、ダンサーになりたいとか、自分の夢に近づく第一歩になる。すごい良い番組だと思います」。

――今12~13歳くらいで、アメリカに住んでいたら出たいと思いますか?
AI「いや~……出てるかもな(笑)。今だったら、ちょっとやっぱり大人になって恥ずかしいというのがあるけど、昔は駄目だったら"あの審査員が悪い。わかってない!"みたいな性格だったから、出てるような気がします」。

ナビゲーターの話があったとき、AIは「全っ然やりたいよ! アメリカン・アイドル大好きだからね!? 」と即答したという

――歌は何を歌うと思いますか?
AI「ギャップのある曲を歌う気がします。英語の曲でも、すごく昔のソウルとか、好きなマイケルの曲を踊りながら歌ってるかもしれないし……すごく迷っちゃいますね」。

――ファンとして番組を見ていたときの感想を教えてください
AI「結構最初の方、(第一シーズンの)ケリー・クラークソンのときも見ていて、すごい人が沢山出ていて……この番組ヤバい! こういうのを見たかった! と思いました。自分の理想のテレビ番組。最初に見たときは釘付けになりました」。

――AIさんのベスト盤の中からオーディション出場者に応援歌を贈るとしたら?
AI「『YOU ARE MY STAR』がいいかな。自分が小さいときにオーディションに出ていた頃の内容の曲で、私が落ちた時に母が『いいじゃない、あなたは私のスターなんだから』と言ってくれて、できた曲なので、この人たちにとったらバッチリかも」

――シーズン9の見どころを教えてください
AI「もー、いっぱいある! ゲスト審査員に、ヴィクトリア・ベッカムが出てくるんですが、"一体何を言うんだろう"っていう楽しみもありました。意外と見た目通りな喋り方というか(笑)。見てると、自分も審査員みたいな気い分になって、『いやー、このビブラートがねぇ』とかって思っちゃうんですが、自分が出ることを想像すると、『君は出るだけでもスゴイ!』ってなります。出演者が頑張っている様子はカッコイイし、感動も笑いも全部入っています」。

また、同番組では「アメリカン・アイドル twitter」もオープン。「(twitterは)周りの人たちはみんなやってるんですが、実はあんまり得意じゃないんですよ」というAIだが、「超やってそうでしょ、『なう』みたいな。これを機会に、ちょっとやってみようかと思っています」と、twitter参加にも意欲を見せていた。

『アメリカン・アイドル』は全43話で、毎週土・日21時~22時(または23時。週によって変動あり)に放送中。


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