調査会社の米NPDがまとめた最新のPC市場販売データが、米Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏が投資家向けにまとめた資料経由で広まっている。それによれば、2010年1月の米AppleのMac販売台数は昨年比36%の伸びで、iPodは5%の伸びだったという。

NPDの最新データとMunster氏のメモの内容は、Business Insiderなどのサイトで確認できる。金融街のMac販売予測が1月に18%の伸びだったのに対し、実際には36%と2倍の伸びを達成した。またiPodの販売についてはMunster氏の予測の-17%を大幅に上回る5%だったことを受け、同士は時期尚早としながらも、2010年第1四半期が市場予測を上回る可能性が高いとしている。

また、Macの同四半期の販売台数は260~280万台に上るとみられ、その伸び幅は18~26%となり、やはり市場予測の18%を上回ることになる。一方でiPodの販売は鈍化を予測しており、同四半期の販売台数は900~1,000万台で、この場合の減少率は-9~-17%。市場予測は-17%となるため、それよりも高水準が見込める。こうした楽観水準は今後数カ月にわたって続く可能性があるという。

さらにApple Insiderによれば、Munster氏は今年を「Year of the Mac」(Macの年)と表現しており、同氏の属するPiper JaffrayではApple株価のターゲットを284ドルで据え置いている。このほか、複数のアナリストらが同社株(AAPL)のターゲットを250~300ドルに設定している。原稿執筆時点でのApple株価は202.55ドルで、時価総額は1,837億ドル。Googleらを100億ドル以上引き離してシリコンバレー最大の企業になっている。もしAAPLが284ドルになった場合、時価総額は2,576億ドルに到達し、現在のMicrosoftのそれを上回ることになる。皆さんは、こうしたアナリストらの予想をどう考えるだろうか?