東芝は、サーバ/ストレージシステム向け2.5型HDDの新製品として、業界最大クラスという600GB容量を実現した「MBF2600RC」を発表した。同社が富士通のHDD事業を統合したことによって、エンタープライズ向けHDD市場に参入、本製品の商品化へと至った。
MBF2600RCでは、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドやディスクの磁性層を改良することにより、面記録密度を595Mbit/平方mm(384Gbpsi)に向上させ、600GBの大容量を実現している。回転速度は10,000rpmで、平均シーク時間はリード4.0msec/ライト4.4msec。バッファ容量は16MB。インタフェースは6Gbpsの速度を備えるSAS 2.0だ。本体サイズ/重量はW69.85×D100.45×H15.00mm/220g。
待機時にディスクの回転を下げるモードを搭載しており、回転そのものを停止させずに維持することで、待機時からの復帰時間を短く保ちながら、消費電力を削減することにも成功している。低回転時の消費電力は2.5Wで、アイドル時は3.5W。
ほか、MBF2600RCの容量を抑えた派生モデルとして、容量450GBの「MBF2450RC」、容量300GBの「MBF2300RC」といったラインナップも、あわせて発表されている。