AppleのiTunes Storeでの累計楽曲ダウンロード数が間もなく100億の大台に到達する見込みだ。同社ではこれを記念して、100億曲目をダウンロードしたユーザーに10,000ドルのiTunesギフトカード進呈のキャンペーンを実施している。あるWebサービス企業のメンバーらはこのカウントダウンを実施しているAppleのページを解析し、そのカウントの変化量から100億曲の大台に到達する時間を予測するアルゴリズムを開発したと発表した。
今回アルゴリズムを開発したのは米ニューヨークに拠点を置くWebサービス企業のRustyBrick。同社Alex Fierro氏によれば、この100億曲ダウンロードキャンペーンページのカウンターはJavaScriptとCSSを使って巨大な画像イメージを順番に表示させているだけで、Flashは使用されていないという。
さらにどのくらいの割合でカウンターが変化しているかを調べたところ、単純にAppleのサーバ上に置かれたテキストファイルの時間ごとの変化量から逆算してカウント量を調節しているだけのようだ。例えば、「http://www.apple.com/autopush/us/itunes/includes/countdown.inc?r=0.07180374805674761」といったURLをAppleサーバに送信することで、タイムスタンプ、現在のカウント、1時間あたりの変化量というデータが入手できる。URL最後の数字はランダム番号で、キャッシュ防止の効果があるという。
つまり、この単位時間あたりの変化量のデータを利用することで、ある程度の変化予測が可能ということだ。RustyBrickでは1日あたりの時間ごとの変化推移をグラフとしてまとめ、残りカウントから逆算した値に加味することで100億曲に到達する日時を予測した。
それによれば、到達日時は米東海岸時間(EST)で2月23日の午後1時32分32秒、日本時間では2月24日の午前3時32分32秒となる。同社の予測ページには、100億曲到達までのカウンター(Appleのものとは逆に数字が減って"0"で100億曲)、そして到達日時までの時間カウンターが設置されている。専用ウィジェット用コードも用意されているので、興味ある方は自分のBlogやサイトに貼ってみるといいだろう。
なおAppleの100億曲キャンペーンだが、実際にダウンロードしなくても参加が可能だ。カウントダウンページではキャンペーン参加のための専用フォームを用意しており、ここに必要事項を記入してエントリーすればいい。またダウンロードも有料の楽曲だけでなく、無料のものでも問題ない。