ダイハツ工業は15日、小型乗用車「ブーン(BOON)」をフルモデルチェンジして発売した。価格は110万円から143万5000円。同モデルは、先代同様トヨタ自動車との共同開発車。
全車CVT搭載などにより、低燃費化・低排出ガス化を実現。「素」の美しさを極めたシンプルなデザインと使い勝手の良さを追求しながら価格を抑えた。
1L(リッター)の3気筒エンジン搭載モデルは、エンジン内部の摩擦抵抗(フリクション)の低減や、電子スロットルの採用によるCVTとの協調制御により、2WD車で22.5km/(10・15モード走行燃費)の低燃費を実現。1.3Lの4気筒エンジン搭載モデルは吸・排気バルブタイミングを最適にコントロールする「Dual DVVT」や、高効率吸気ポートの採用により、優れた動力性能を実現。燃費は21.0km/L(同)とした。エコカー減税にも適合しており、1.0L車(2WD)が75%、1.3L車が50%の減税となる。
タイヤを四隅に配置した安定感のあるアンダーボディに、タマゴをイメージしたアッパーボディを載せたスタイリングを実現。コンパクトなサイズや4.3mの最小回転半径で扱いやすいボディとした。ボディカラーは全9色が用意される。
インテリアでは、水平基調のすっきりとしたインストルメントパネルを採用。アッパー部に部屋の壁紙を思わせる模様をあしらい、丸や四角をモチーフにした操作部品を採用することで、楽しさと上質感を表現した。一部モデルにはフロントベンチシートを採用した。また、軽自動車づくりのノウハウを活用し、大人5人が快適に過ごせる室内空間と、同時にベビーカーの積載が可能なラゲージ容量を確保した。そのほか、格納式のショッピングフック(フロント)、大容量のワイドフリーラック、照明付マルチトレイなど、豊富な収納スペースを設定した。
安全性の面では、衝突安全ボディ「TAF」、各種エアバッグ、鞭打ち軽減に寄与するダイナミックサポートヘッドレスト(フロント)、横滑り制御&トラクションコントロール「VSC」、ABS(EBD&メカニカル2段アシスト機能付)などが用意される(一部オプション)。