1959年の登場以来、転職を繰り返してきたバービーの126番目の職業が「コンピュータエンジニア」に決定した。ロングセラーの着せ替え人形として子供たちに影響を与え続けたバービー人形だが、十数年後の少女たちはコンピュータエンジニアを憧れの職業として目指すことになるのだろうか?
玩具メーカー大手の米Mattelは2月14日(現地時間)、数ヶ月にわたって実施していたバービー人形の次の職業を決める一般投票で、バービーの126番目の職業がコンピュータエンジニアになったことを発表した。なお、人気投票ではコンピュータエンジニアとなったが、Girls' Voteと題した女の子らを対象にした人気投票では憧れの職業として「ニュースキャスター」が選ばれている。こちらについてはバービーの125番目の職業として登録されている。ニュースキャスターはファッショナブルなスーツを着込んだ凛々しい女性といったイメージとなっているが、コンピュータエンジニアは0と1のバイナリコードと回路図が描かれたTシャツに、厚いフレームのメガネ、そして手にはバッグの代わりにノートPCを携えている。ちょっとオタクでギークなバービーだ。2体のモデルとも、2010年モデルとして冬に販売が開始される。
The Escapistの報道によれば、今回は世界中から50万以上の投票があり、その中でコンピュータエンジニアが選ばれたという。Mattelがこのような形式でバービー人形の職業を決めるのは初のケースだという。
Mattelは今回の投票開始に際し、FacebookやTwitterにキャンペーン告知を行い、宣伝ならびに投票する参加者を集めたようだ。ファッション人形とコンピュータエンジニアという一見するとつながりを探すのが難しい組み合わせだが、衣装デザインに当たってはSociety of Women Engineersの協力を仰ぎ、「アイデアを現実のものとし、人々の毎日の生活に良い影響を与える、無限の可能性を探究する職業」としてのコンピュータエンジニアをイメージしたようだ。手持ちの小物もノートPCだけではなく、スマートフォン、Bluetoothヘッドセット、ノートPC用トラベルバッグなど、最新のアイテムを取り揃えている。
看護師から兵隊、スチュワーデスから宇宙飛行士まで、時代の変化に合わせてさまざまな職業を経験してきたバービーだが、行き着いた最新の職業がコンピュータエンジニアというのも面白い。