2月20日公開の映画『パレード』(行定勲監督)の「ヒット祈願"パレード"」が14日、東京・日比谷パティオで行われ、藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介らが出席した。
同作は、吉田修一の小説『パレード』の映画化作品。ルームシェアをしている会社員・直輝(藤原)、自称イラストレーター・未来(香里奈)、フリーター・琴美(貫地谷)、大学生・良介(小出)の日常に、突然現れた男娼のサトル(林)。さらに、町で連続して起っている女性を狙った暴行事件なども絡み、歪み始める彼らの穏やかな日常が描かれる。17日にはベルリン映画祭に出品されることも決まっており、アジアンベストアワードのベストピクチャー賞へノミネートもされている。
5人はリムジンで会場に登場。藤原は車内での様子について、「遣都君が、TBSで主役をやったことがあるのに、なんで僕はリムジン1人じゃないんだと言っていた」と冗談を言い、「『こういうものは皆で乗るものじゃないですか』と言ったら、遣都君はずっと『1人じゃないと嫌だ』と言っていました」と、神妙な顔つきで淡々と語る藤原に、林は「ここまでくると逆に気持ち良いというか……」と、白旗を上げながらも、「でも、言ってないですよ、そんなこと」と自身で一応のフォローを入れる林に会場からは笑いが起こった。冗談を言い続けていた藤原もその後は「良き日本映画。攻撃的でも、派手でもなく、どっしりした作品です」と映画の紹介も忘れなかった。
撮影時に林にイカ天蕎麦を奢ってもらってから、林に「イカ」と呼ばれはじめ、携帯にも「イカ」と登録されたという屈辱(?)を語った藤原竜也 |
香里奈は同作がベルリン国際映画際への出品されることについて「日本と海外の反応の違いが楽しみ」と心待ちの様子 |
貫地谷は「原作を読んでない方は、そのまま映画を見て欲しい。最後に驚きの展開があります」と、観客に本作をアピール |
小出はイベントをベルリン映画祭に見立て、「ベルリン語を覚えてきたんですが、今日は日本人の方が多いので……」とジョークを飛ばし、会場を沸かせた |
林は「海外の方は感想が違うと思うので、驚くような感想を期待したい」と、ベルリン映画祭等への出品に期待を寄せた |
レッドカーペットを歩く5人。観客に向けて手を振るなどのファンサービスに、観客からは度々歓声が上がった |
また、制作現場の印象について、5人とも「自由な現場だった」と口を揃え、香里奈は「みんながそれぞれのペースを持っていて、心地よくてやりやすかったです」と撮影現場の雰囲気を語ると、林は「小出君は史上最強の自由人だと思っていましたが、他の3人も同じレベルでした」と、出演陣の自由ぶりを強調。自分だけは別といった態度の林に、貫地谷が笑顔で「遣都君は腹筋とか好きだったよね」と詰め寄り、林のマイペースぶりを暴露していた。
映画『パレード』は2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほかで全国ロードショー。