1月21日(木)から23日(土)の3日間、NPOリーダーのためのリーダーシップ育成プログラム「アメリカン・エキスプレス・アカデミー」が開催された。この研修プログラムは今年で2回目を迎え、公益社団法人日本フィランソロピー協会(東京都千代田区)とアメリカン・エキスプレス財団(米国ニューヨーク市)が実施したもの。

日本におけるNPO・NGOは、多様化する社会問題の解決組織として、近年、注目されており、日本経団連が実施した調査でも、NPOとの協働事業を実施している企業は44%にのぼっていることが明らかになっている。

しかし、NPOは予算面での基盤がぜい弱で、次世代リーダーの育成が急務となっている。こうしたニーズを踏まえて、昨年から実施されているのがこのプログラムだ。

今回参加したのは、日本各地から集まったNPOの若手職員19名と厚生労働省など中央官庁の公的機関職員4名の計23名。一橋大学イノベーション研究センターの米倉誠一郎センター長・教授による総合監修下、第一線で活躍する企業経営者や経営コンサルタントも迎えての実践的なプログラムが行われた。

リーダーシップ育成プログラム「アメリカン・エキスプレス・アカデミー」の様子

研修は、1日目に自分を振り返るワークショップ、米倉教授による基礎講座とアメリカン・エキスプレスにおけるリーダーシップに対する考え方の紹介からスタート。2日目は実務講座、実践事例紹介を中心に講義が進められ、最終日は3日間、各メンバーが進めてきたグループワークの集大成の発表が審査された。また、第1期生との交流やゲストスピーカーによるNPOに対する熱いメッセージも語られ、感動のなか、3日間のプログラムが終了した。

アメリカン・エキスプレスは、今後とも、このアカデミーを通じて、NPO、行政、企業、大学間のネットワークを構築し、パートナーシップ推進に貢献していきたいと語っている。