ライフネット生命は12日、個人向け就業不能保険(ディサビリティ)『働く人への保険』を、2月下旬(予定)に発売すると発表した。

ライフネット生命では、「就業不能保険は単身で生活している方だけでなく、家族の生活を支えている世帯主も含め、全ての働く人にとってニーズがある保険商品であると考えている」。

医療技術の進歩などにより、既婚世帯における最大のリスクとされていた「世帯主の死亡」は、1970年~2001年の間に、ほぼ半減している。一方、病気・ケガなどにより重症/重病状態となり、結果的に長期間にわたり全く働けない状態(就業不能状態)になるリスクは依然として存在し、「働き盛りの25~44才においては、死亡リスクと比較しても看過できない発生率となっている」(ライフネット生命)。

就業不能状態の場合、家族が介護などで働くことができなくなることに加え、通常の生活費支出に医療費や介護費用も重なることを鑑みると、「就業不能リスクの重大性は、死亡リスクに匹敵すると言っても過言ではない」(同社)。

『働く人への保険』の仕組み

ライフネット生命では今回、こうした状況に対応するため、公的年金の受給開始年齢である65歳までという「長期間」、申し込み時に設定した給付金額が支払われるという「定額給付」の2つの特徴を持つ、"生命保険では初"となる本格的な個人向け就業不能保険(ディサビリティ)「働く人への保険」を、2月下旬(予定)に発売することにした。

同商品は、申し込み時点の年収に応じ、10万円~50万円まで5万円単位で設定可能手取り額に相当する勤労所得の6~7割の金額を上限として設定できるため、現在の生活水準を大幅に下げることなく生活することが可能(就業不能状態となってから最初の180日間は支払いの対象外)。支払限度金額は、保険期間を通じて通算1億円となっている。

就業不能給付金は全額非課税で受け取ることが可能な一方、保険料は、生命保険料控除の対象となる。現行の公的年金受給開始年齢に合わせ、65歳まで保障が継続。更新はなく、保険料は、加入時から保険期間満了の65歳まで一定となる。

「インターネット販売ならではの割安な保険料」「申し込みはインターネットで24時間いつでも受け付け」「保障開始はその日から」などの特徴もある。特約、解約返戻金、配当など一切なしのシンプル設計となっている。