画面は、「すし処 さいしょ」がTwitter上で割引を発表した際のもの

Twitterを利用したセールが流行の兆しを見せている。

東京・高円寺のボードゲーム販売店「すごろくや」では1月25日~2月7日の2週間、東京・大井町の「すし処 さいしょ」では2月4日限定で、「フォロワー数の分だけ割引します」というセールを実施した。いずれもネット上で大きな反響を呼んだ。

これらのセールが成功した背景には、Twitterの特性である情報伝播の速さと、来店後のユーザーによるクチコミ効果がある。たとえば「すごろくや」には25万人のフォロワーを持つ「百式」管理人・田口氏が来店し、買い物の模様を自身のブログでレポートしている。「すし処 さいしょ」は、訪問したTwitterユーザーが店内からUstreamによる配信を行ったことで、一気に情報が伝播した。

Twitter上の割引情報を集約するサービスも登場

割引情報を収集した「ツイ割.jp」

こうした流れを受けて、ザクラでは2月6日より「ツイ割.jp」をリリース。店舗運営者が「#twiwari」というハッシュタグを利用して発信した割引情報を収集・公開し、店舗とユーザーを結びつける役割を担う。

すでに同サイトには、「『Twitter見た』でグラスビール一杯プレゼント」「『Twitter見た』と言えばお造り全品半額」などの割引情報が集まってきており、各店まだ手探り状態ながらもTwitterを利用した新たな集客方法の模索が始まっているようだ。

なお、前述の「すし処 さいしょ」の代表取締役 税所伸彦氏は、今回のTwitter割引について、「このイベントを目的にTwitterユーザーが35人もいらっしゃって大盛況でした。ダダ漏れネット中継をしていただいたこともあり、反響も大きかったです。TOKYO FMとJ-WAVEでも取り上げられていたようです」とコメント。

さらに、「Twitter上に自分の発した言葉が証拠として残るわけですから責任も重い」としながらも、「今後は単なる情報発信・伝言という形だけではなく、さまざまなかたち(特に宣伝・広告分野)で利用する方が多いのではないか」と述べている。