昨年12月に9代目のM-1チャンピオンに輝いたお笑いコンビ・パンクブーブーが9日、大阪・なんばグランド花月で行われた『M-1グランプリ2009リターンズ』で賞金1000万円を贈呈された。

M-1優勝賞金1000万円を贈られたパンクブーブー(佐藤哲夫・黒瀬純)

賞金贈呈式はイベントの冒頭に行われ、ステージには現金1,000万円が登場。500万円ずつを札束で贈られた2人は感激もひとしおの様子だったが、その余韻に浸る間もなく、黒瀬には思わぬサプライズが。黒瀬に内緒で福岡から駆けつけいた母親・しずこさんがステージに現れ、急遽行われた賞金横取りゲームでいきなり100万円を奪われる? はめとなった。

その直後に行われた会見で黒瀬は「僕から100万円をもぎ取ったときの母親の顔は一生忘れません(笑)」とショックを隠しきれない様子。だが、もともと母親に100万円をあげるつもりだったそうで「親孝行できてよかった」と笑顔を見せた。一方の佐藤は賞金を手にし、「どういうふうに使っていいか正直まだわからない。ただ実際に現金を見て、リアルに少しずつ使っていくんじゃないかなって思いました(笑)」と率直な感想を話していた。

M-1優勝からおよそ1カ月半、テレビ出演や取材の仕事が殺到し、休みが1日にもないほど多忙を極めているという2人。「めまぐるしすぎてわけわかんない状態でした。テレビだったり取材だったり、M-1を獲るまでやったことない仕事が目白押しだった」(佐藤)、「この1カ月半で受けた取材の数が、僕の芸歴13年間で受けた数を軽く超えました」(黒瀬)と状況は激変。街で声をかけらえることも増えたと喜ぶ2人だが、黒瀬は「売れたら若い女の子にキャー!とか言われて、かわいらしいチョコレートとかもらえるというイメージだったんですけど、僕らコンビは"苦節9年"とかなんで、実際に声をかけてくれるのはおばちゃんとかが多い。『M-1獲れてよかったね』ってべっこう飴みたいなものをくれたりとか(笑)」と思わぬ"誤算"を明かして笑わせていた。

また、今後の活動について聞かれると、佐藤は「ずっと漫才は続けていきたい。今は仕事が急に増えてネタを作る時間がないんですけど、仕事のペースに慣れてきたら新ネタも作りたい」、黒瀬は「いつか単独ライブのDVDを出したい」とコメント。舞台で腕を磨き、頂点を極めた漫才にさらなる意欲を見せていた。

なお、このイベントの模様は2月28日(日)15:30よりABCテレビで放送される。