パナソニックは9日、ワイヤレスシアター「SC-ZT2」とラックシアター「SC-HTX700」「SC=HTX500」を発表した。発売は、ワイヤレスシアターが4月23日、ラックシアターが3月5日を予定している。価格はオープンで、市場価格は、SC-ZT2が15万円前後、SC-HTX700が10万円前後、SC-HTX500が9万円前後と予想される。また、ワイヤレスシアター専用のオプション、ワイヤレスサラウンドスピーカー「SB-ZT2」も4月23日発売予定で、こちらも価格はオープン、市場価格は10万円前後と予想される。

3Dビエラとの組み合わせにもマッチするワイヤレスシアター「SC-ZT2」

埃を防ぐガラス扉を装備したラックシアター「SC=HTX700」「SC-HTX500」

SC-ZT2は、昨年4月に発表された「SC-ZT1」の後継機種。SC-ZT1同様、コントロールボックスと各スピーカーの間は、2.4GHzの電波によるデジタル伝送。フロントスピーカーは、高さ1,231mmのポールタイプで、ミッドハイ用として、2.4cm×10cmの平面型ユニットを4本搭載。直径290mmの台座部分は、12cm径コーン型ウーファーを採用したウーファーとなっている。出力は、各chともミッドハイが20Wでウーファーが60W。「バーチャル3Dサラウンドシステム」が採用されており、BDレコーダーとの組み合わせで、フロントの2本のスピーカーのみで、最大7.1chのサラウンド再生が可能となっている。SC-ZT1との大きな違いは、3D信号のパススルーに対応した点。3D対応のレコーダー/プレーヤーからの信号を、シアターシステムのコントローラーを通した形で、HDMIケーブルで伝送可能になっている。また、HDMI 1.4のARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応。レコーダーとテレビ、シアターシステムを接続する場合、従来はレコーダーからの信号をHDMIケーブルでシアターシステムに入力、シアターシステムの出力をHDMIケーブルでテレビに接続、また、テレビの音声をサラウンド再生するために、テレビからの音声信号をデジタル音声ケーブルでシアターシステムに入力といった手順が必要だった。それに対して、HDMI 1.4のARCに対応しているSC-ZT2では、レコーダーとシアターのコントローラー、シアターのコントローラーとテレビをそれぞれHDMIケーブルで接続するだけで、音声ケーブルの接続は必要なくなる。

ラックシアターのSC-THX700/500は、SC-HTX700が50V~42V型に、SC-HTX500が42V~37V型に対応するモデル。台詞を画面中央に定位させる新「明瞭ボイス」や、番組の内容によって、シアターの出力をコントロールする「番組連動おまかせエコ」など、2月5日に発売されたSC-HTX70/50とほぼ同じ機能を持つ製品だ。SC-HTX70/50との違いは、SC-HTX700/500がオープンタイプのラックだったのに対して、SC-HTX700/500はフロントにガラスドアを持つタイプとなっている点。なお、SC-HTX700/500もSC-ZT2と同様に、3D信号のバススルーに対応している。搭載されているスピーカーは、フロントが6.5cm径コーン型フルレンジ×2で、サブウーファーが12cm径コーン型ウーファー×2。2.1chシステムだが、ドルビーバーチャルスピーカーにより、サラウンド再生が可能だ。実用最大出力は、フロントが62W×2にサブウーファーが161W。本体サイズは、SC-HTX700が、幅1,270mm×高さ444mm×奥行き420mm、SC-HTX50が幅1050mm×高さ444mm×奥行き420mm。耐荷重は、天板が80kgで、棚板が12kg、底板が12kg。