パナソニックは9日、3Dに対応したビエラとDIGAと同時に、3Dには非対応のプラズマテレビ3機種と液晶テレビ3機種を発表した。プラズマテレビがVIERA「V2」シリーズの「TH-P50V2」「TH-P46V2」「TH-P42V2」で、液晶テレビが、同G2シリーズの「TH-L37G2」「TH-L32G2」、S2シリーズの「TH-L37S2」。発売日は、プラズマテレビが3月5日、液晶テレビが2月26日を予定している。価格はすべてオープンで、市場価格は、TH-P50V2が36万円前後、TH-P46V2が30万円前後、TH-P42V2が26万円前後、TH-L37G2が16万円前後、TH-L32G2が11万円前後、TH-L37S2が14万円前後と予想される。

「フルブラックパネル」を採用する「V2」シリーズ

会場で並べられたV2シリーズとG2シリーズ、V1シリーズ

同社では、2月5日に「G2」シリーズのプラズマテレビを発売している。同シリーズは、予備放電なしで発光させることが可能な「ブラックパネル」の搭載を特徴としていた。今回発表されたV2シリーズに採用されているのは「フルブラックパネル」。両パネルは、ベース部分は同様で、コントラスト比も500万:1と同一だ(コントラスト比の測定限界ということだ)。違いとなっているのが、ブラックパネルでは、プラズマパネルの前面に、前面版と一体化した「低反射ブラックフィルター」が使用されていたのに対して、フルブラックパネルでは、より光学特性を進歩させた「低反射ディープブラックフィルター」が採用されている点。発表会場で、V2シリーズ、G2シリーズ、V1シリーズの3製品を並べて展示していたが、V2とV1とで黒の引き締まり方に違いがあるのは当然として、V2とG2とでも、見てすぐにわかるほどの違いがあった。

なお、同時発表されている3DモデルのVT2シリーズに採用されているのは、このフルブラックパネルを120Hz駆動しているものとのことだ。

G2シリーズは、高画質エレガントタイプの液晶モデル。同シリーズは50V/46V/40Vがプラズマで、37V/32Vが液晶ということになる(32V型はハイビジョンモデル)。120Hz駆動の新IPSα液晶パネルが採用されている。スタンダードタイプのS2シリーズも同様に、既存の46V/42V型はプラズマだが、本日発表された37V型のみ液晶モデルとなる。こちらも、120Hz駆動の新IPSαパネルを採用する。

なお、本日発表された3シリーズのうち、お部屋ジャンプリンクに対応しているのは、V2シリーズ(と3DのVT2)のみとなっている。本日の発表で、VIERAの全ラインアップは11シリーズ49モデルとなった。

V2シリーズに採用されているフルブラックパネルの模型。パネル前面のフィルターが「低反射ブラックフィルター」から「低反射ディープブラックフィルター」に変更されている

37V型32V型の「G2」シリーズ

37V型の「S2」シリーズ