キヤノンは、デジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X4」を2月26日に発売する。パッケージ形態は、本体のみ(予想市場価格約9万円前後)、標準ズーム「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS」が付属するレンズキット(同 約10万円前後)、「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS」および「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS」が付属するダブルズームキット(同 約13万円前後)に加え、「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS」が付属する新キット(同 約13万円前後)の4パターン。ボディカラーはブラック。
本機は、同社デジタル一眼レフにおけるエントリーモデル「EOS Kiss X」シリーズの最新機種。APS-Cサイズの1800万画素CMOSセンサーを搭載、ISO6400(拡張12800)までの高感度対応や3.7コマ/秒の高速連写といったスペック向上とともに、設定が一覧表示された背面液晶モニターを見ながらダイレクトな設定変更操作が行える「クイック設定画面」など、さらなる使いやすさの向上に配慮されている。
新たなUIとして、液晶モニター右上に「LV撮影/動画撮影ボタン」が追加された。これを押すことで、どの撮影モードからでもライブビューが一発起動する。従来機ではシーンモードを含む簡単撮影ゾーンのライブビュー撮影が不可能だったことを考えると、EOS Kiss X4はライブビューの応用範囲を大きく広げたといえるだろう。
また、ライブビュー時もシャッターボタン半押しでのピント合わせが可能。加えて、画面の任意の位置(画面最周辺部を除く)にAFフレームを置ける「ライブモード」、最大35人までの顔を検出してピントを合わせる「顔優先ライブモード」、AFセンサーを活用した高速な「クイックモード」の3種類のAFをサポート。ライブビューでのピント合わせも容易になった。
なお、動画モードで「LV撮影/動画撮影ボタン」を押すと、その場で録画がスタートする。その動画モードにおいても、従来機「EOS Kiss X3」を上回る最大30fpsのフルHD動画、60fpsのHDおよびSD動画撮影が可能となっている。
また、表現の可能性を広げるマニュアル露出や、オプションの外部マイク接続など、動画撮影機能は上位機種の「EOS 7D」とほぼ同等。さらにEOS Kiss X4では、センサー中央部の640×480領域のみを使用して約7倍のVGA動画を撮影する動画クロップ撮影が可能だ。
背面液晶は3.0型ワイドクリアビュー液晶。サイズこそX3と同等ながら、92万ドットから104万ドットに高精細化するなどグレードアップしている。しかも、液晶部のアスペクトが撮影画像と同じ3:2のため、画面全体を使って画像を大きく表示することができる。
無線LAN内蔵SD型カード「Eye-Fi」にも対応した。Eye-Fiカードを挿入すると自動的に認識され、オートパワーオフが転送優先に切り替わり、転送ステータスがモニターに表示される。
本体サイズは128.8(W)×97.5(H)×75.3(D)mmで、重さは475g。