キヤノンは9日、コンパクトデジタルカメラ「IXY 10S」を19日に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後。なお、発売開始から10年目を迎える2010年から、シリーズ名を「IXY DIGITAL」から「IXY」に変更している。
同製品は、3.5型のワイドタッチパネルを搭載するとともに背面操作ボタンを廃止し、各機能の設定やフォーカスの対象選択などを液晶パネルのタッチ操作で行えるコンパクトデジタルカメラ。タッチパネル搭載の既存機種「IXY DIGITAL 930IS」が採用する約23万ドット / 3.0型液晶よりも大型で高精細な約46.1万ドット / 3.5型液晶を採用したことで、見やすく美しい表示が可能になったほか、被写体や文字・アイコン等が大きく表示されるため、タッチパネルでの操作も扱い易くなっている。
そのほか、自動でストロボ発光量やシャッタースピード、ISO感度などをコントロールする「ぴったりフラッシュ」、人物の笑顔を検出して自動撮影を行う「スマイル」オートシャッター、ウインクをするとセルフタイマーが発動する「ウインクセルフタイマー」、Eye-Fiカード装着時に指定したパソコンに写真や動画の自動保存などが行える「Eye-Fi連動機能」などの新機能を搭載する。
また、シーンモードに、周囲を意図的にぼかすことで撮りたい部分を立体的に浮かび上がらせる「ジオラマ風」モードと、魚眼レンズを使ったような画像が3段階の強調度合いで撮影可能な「魚眼風」モードが追加されている。
レンズは、広角24mm・IS付きの光学5倍スームレンズを搭載し、撮像素子には1,410万画素のCCDを採用。HD動画撮影やHDMI端子による出力にも対応する。