電気通信事業者協会(TCA)は5日、1月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが6カ月連続で首位の座をキープ、2位のドコモも10万件を超える純増数だった。3位はイー・モバイル、4位はKDDIとなっている。

ソフトバンクは18万5,000増で、累計契約数は2,185万2,200契約となった。米アップル社のiPhone 3GSの実質負担額を値下げする「iPhone for everybodyキャンペーン」が1月末日に終了した関係で駆け込み需要があり、今月の大幅純増につながった模様。MNP利用による転入件数も6万3,300件と、同社の過去最多件数を記録した。

2位のNTTドコモは10万8,200増で、累計契約数は5,554万4,200契約となった。同社では先月から同社では初となる「学割」プランを開始、学生かその家族であれば基本使用料が月額390円から利用できるようになった。3位のイー・モバイルは6万3,300増で、累計契約数は218万4,400契約。好調なデータ通信端末の販売に加え、2月からは780円のケータイ定額プランを導入するなど新たな施策を打ち出してきている。4位のKDDI(au)は5万2,900増で、累計契約数は3,144万5,800契約。同社ではau携帯電話の基本使用料を最大3年間割り引くキャンペーン「ガンガン学割」を今月9日から開始する予定。

携帯電話全体の累計では40万9,200契約増の1億1,102万6,600契約だった。なお、ドコモの2in1契約は100減で累計43万5,700契約、ソフトバンクのダブルナンバーは500増で累計3万4,700契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 108,200 55,544,200
KDDI(au) 52,900 31,445,800
ソフトバンクモバイル 185,000 21,852,200
イー・モバイル 63,300 2,184,400
携帯電話総計 409,200 111,026,600

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイルを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -100 9,000
KDDI(au) -7,300 11,900
ソフトバンクモバイル -10,200 61,200
イー・モバイル 1,300 -

PHSではウィルコムが5万8,500減で、PHS全体で424万800契約となった。同社では1月末に発売開始されたスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」の販売で顧客の回復を図りたいところ。UQコミュニケーションズは四半期ごとに契約数を公表しており、今月の発表はなかった(12月末での発表時では累計63,600契約)。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -58,500 4,240,800
PHS総計 -58,500 4,240,800