スタンダード&プアーズは3日、メットライフとその子会社に対する格付けを、引き下げる方向で「クレジット・ウォッチ」に指定した。メットライフの「シングルAマイナス」の長期カウンターパーティ格付けも対象となる。
三井住友海上メットライフ生命保険の保険財務力と長期カウンターパーティ格付けとアウトルックは、引き続き「ダブルA/ネガティブ」。同社の格付けには、親グループである三井住友海上と米メットライフの両グループによる支援が織り込まれているが、「三井住友海上メットライフ生命保険の信用力は、最終的には、同社に51%出資(2009年12月末時点)し、同社と同じ日本市場で事業展開している三井住友海上グループの信用力に依拠する」(スタンダード&プアーズ)としている。
メットライフとその子会社に対する「クレジット・ウォッチ」指定は、メットライフがアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の子会社で、国際的に生命保険事業を展開するアメリカン・ライフ・インシュアランス(ALICO)を買収する方向で、AIGと協議中であるとの発表を受けたもの。