「Nexus One」

米Googleが2月2日(現地時間)より配布を開始した同社Android携帯「Nexus One」向けのアップデートで、3G接続の問題解決と同時に、一部アプリでマルチタッチ操作が有効になったとの報告が相次いでいる。

このアップデートはもともとT-Mobileユーザーの間で報告されていた3G接続に関する問題を修正するためのもので、先週時点でアップデータ提供が予告されていた。2日よりover-the-airと呼ばれるネットワーク経由での配布が開始されており、Nexus Oneユーザーは上記問題の修正を含む、いくつかのアプリでのアップデートが可能となる。Googleが提供しているリリース情報によれば、次の機能修正とバージョンアップが実施されるという。

・Google Gogglesがデフォルト登録される

・Google Mapsがバージョン3.4になり、「スター付けされたアイテムの同期」「検索履歴からのサジェスチョン」「ナビゲーション機能でのナイト(夜)モードの追加」の3つの機能を新たにサポート

・3G問題の修正

・Webブラウザ、Gallery、Mapsでのピンチ動作による拡大・縮小に対応

今回のポイントは最後のピンチ動作への対応で、いわゆるマルチタッチによる拡大と縮小操作が可能となる。Android自体はマルチタッチ動作をサポートしており、これまでにもDolphin Browserなどの一部アプリではマルチタッチによる拡大・縮小が可能だった。今回は正式にマルチタッチサポートを表明し、Google謹製アプリでもマルチタッチが可能になったということだ。

なお、Nexus Oneユーザーがアップデートを行うには、上部のNotificationバーに表示される指示に従って作業を実施すればいい。ただし、多くのユーザーは今週末までNotificationでの通知が行われない可能性があるという。