米Appleのタブレットデバイス「iPad」が発表されて1週間も経過していない状態だが、すでにiPadの"次"のデバイスの噂まで登場しているようだ。米TechCrunchの1日(現地時間)付けの記事によれば、同社はiPadの9.7インチサイズよりさらに大きい、15.4インチサイズの液晶を採用した"Mac OS X"搭載のタブレット製品の準備を進めているという。
具体的なソースは不明だが、TechCrunchが得た情報によれば、どちらかといえばiPhoneやiPod touchに近い現状のiPadよりも、よりMacBook Proに近いタブレット製品の開発プロジェクトが存在しているという。サイズは前述の通り15.4インチとなるが、その最大の特徴はMac OS Xを搭載した、いわゆるMacのタブレット製品になることだという。現在Appleは次期Mac OS XにあたるOS X 10.7 (開発コード名は不明)の準備を進めており、今年2010年6月ごろに開催されるとみられるWWDC 2010で開発者向けプレビューを公開する予定だという。過去2年のWWDCではiPhone 3GとiPhone 3GSという2つのiPhoneの製品発表が行われていたが、同カンファレンスは本来であればMacプラットフォーム開発者向けのものであり、昨年秋に発売されたMac OS X 10.6 "Snow Leopard"のプレビューも行われている。
TechCrunchによれば、新型タブレットでMac OS Xを搭載する場合は何らかのタッチジェスチャー対応APIが実装されることになり、これがOS X 10.7のプレビューで紹介される可能性があるという。仮にタッチジェスチャーがMac OS Xで実装されても、それがタブレット向けのものなのか、あるいは開発が噂されるタッチ操作対応iMacなのか不明だが、興味深い話である。またもしMac OS Xベースのタブレットが開発されているのであれば、どのプロセッサを採用するのかが最も気になるポイントだ。iPadと同じApple A4(ARMベースとみられる)を搭載するのか、あるいはIntelのAtomやCULV系のプロセッサを採用するのか、業界関係者の注目はそこに集まるだろう。